2013年10月27日日曜日

ビタミンCの発見者セント=ジェルジ博士が生きていたら

ビタミンCの発見者として1937年にノーベル生理学・医学賞を受賞したアルバート・セント=ジェルジ博士。2011年の9月16日に、Google Doodleが生誕118年を記念して、フルーツのロゴを表示していたのをご存知ですか?

クリックでGoogle Doodlesのページに飛びます。



ビタミンCを発見してくれたお礼が英語で簡単に添えてあるだけで、あとはロゴの説明ですが、グローバル表示だったので、パーソナライズしていない検索画面を使っていれば、見たかもしれません。

単なる偶然だと思いますが、科学者として広島・長崎の原爆投下を非常に憂慮していたセント=ジェルジ博士、亡くなったのはチェルノブイリ原発事故の約半年後の1986年10月22日、そして、Google Doodlesが博士の生誕をとりあげたのが、福島原発事故の約半年後の2011年9月16日。

自分が発見した「ビタミンC」が「放射能」の被曝に対して、どれほど役に立つか、博士は知らないまま逝かれたと思います。現代科学の歴史を眺めると一見まったく無関係に見える2つのテーマですが、利権の裏側では切り離して考えることはできません。

核兵器を含む軍需産業と、医薬医療業界とは同じ利権グループで繋がっていることが多いことは、3.11以降は次第に明らかになってきました。

ガンで稼ぐ医薬メーカーがビタミンCの効能や、薬に頼らず食品や栄養素で健康維持することを黙殺したり、副作用デマを流して攻撃することは理解できますが、ビタミンCの点滴療法で、被曝した原発作業員のDNAが正常値に戻ったという朗報を、政府や東電だけでなく、マスコミも日本医師会も黙殺しました(点滴療法研究会からのレターを徹底無視)。つまり、被曝に苦しむ国民に治って欲しくない理由があるということですね。福島へ行く自衛隊員がビタミンCを飲んでいる事実も、点滴療法を行う医師が認めているのに、マスコミ報道されないように統制されています。

なぜ今、セント=ジェルジ博士のことをとりあげたかったかというと、たまたま絶版になっている博士の著書、1970年の「狂ったサル」を読んでいると、私たちが3.11以降、ツイッターやFacebookで叫んでいることが、そのまま出てくるので、まるで目の前に博士がいるような気さえするからです。もし生きていたら、ベトナム戦争に反対した若者たちの支えになったり、ジョンソン大統領の再選を断念させたほどの力をもたらしてくれたかもしれません。

博士はビタミンCの発見者というだけでなく、ヒットラーを堂々と批判して秘密警察に命を狙われる中、地下に潜ったり、スターリンにも直言して不興をこうむったり、おまけにアメリカへの亡命の際にも、親ソ派とみられて、しばらく入国拒否されるなど、波乱万丈の人生を送ってきました。

第一次世界大戦のときに祖国ハンガリーで徴兵されたときには、なんの恨みもない敵兵を殺戮する愚かしさに耐えきれずに、自分の腕を撃って処罰されたり、傷が治ったあとに、イタリア兵捕虜に危険な生体実験を行えという命令を拒否。その罰として、マラリアのはびこる土地に送られたりしています。また、ベトナム反戦では、兵役を拒否して投獄されたり亡命したりする若者を徹底して応援しました。まだアメリカ全土でに戦争賛成派が闊歩していた頃からです。

ライナス・ポーリング博士も自分の身を省みず、平和のために政府も米国の科学界も敵に回して闘った人でしたが、それ以上に波乱万丈で、政治に巻き込まれることを厭わなかったのが、セント=ジェルジ博士

国家が軍産複合体に支配されているかぎり、どうも平和主義を貫いた有名人というのは、できるだけ報道しないようになっているみたいです。平時にはバラエティやドキュメンタリー番組では扱うこともあるので、NHKがかつてはこんな良心的な番組をやっていたのかと驚くこともしばしばですが。

点滴療法研究会の動画を通してライナス・ポーリング博士に「出会った」とき、なぜこの人がアインシュタインほど有名でないんだろうと思いました。ビタミンCの効能を世に知らしめようとしただけでなく、科学界の巨星として、ノーベル化学賞を受賞したほどの人。単独でノーベル賞を2度受賞した世界でただ一人の人。
  ただし、地上核実験に対する反対運動の業績によりノーベル平和賞を受賞した人でもあり、また、ビタミンCの医療での効果を世間に知らしめようとしたので、軍需産業や医薬業界には非常に厄介な存在でもありました。反核運動での影響力が強かったこともあり、終身雇用のはずであったスタンフォード大学から実験室をとりあげるような嫌がらせを受け、その後去っています。ビタミンCの研究に関わる部分では、伝記の作者が妙に矛盾する人格を描写して、2種類の異なるストーリーが流布しています。

アインシュタイン博士は、自分の理論が原爆に使われたことを後悔して平和運動を立ち上げましたが(ポーリング博士も参加しています)、核兵器開発には貢献した人だからなのか、マスコミはとりあげることを躊躇しません。が、当時、生化学を学習した学生や研究者らにとっては、ポーリングも同じくらいスターであり、日本へも一般人対象の講演に何度か招聘されています。

ビタミンCを知らない人はいませんが、ビタミンCを発見したのがアルバート・セント=ジェルジ博士であるということは、なぜこれほどまで知られていないのでしょうか。また、解剖学をかじったことのある医療従事者やスポーツ・インストラクタならお馴染みのアクチン、ミオシンによる筋の収縮メカニズムを解明したのもセント=ジェルジ博士。

知られていないのはたまたまだ、と思われるかもしれませんが、NHKが1969年に来日講演を全国放送しています。博士の半生をヒットラーと対峙した科学者としてハリウッド張りにとりあげるだけでも視聴率を稼げるのに、その後のマスコミに全くスルーされています。

当然といえば当然ですが、我々が学校の図書館やマスコミで知る偉人というのは、その時の政府や行政機関、そしてそれを操る既得権益業界にとって邪魔にならない人たちなわけです。

たとえば、トマス・エジソンは電話機や蓄音機、電球などを発明した功績で、今でも感謝と尊敬を集めていますが、死刑用の電気椅子の売り込みにも熱心であったことはあまり語られません。エジソンの名が忘れられることがないのは、何度もテレビ番組が作られ、流されていたからかもしれません。(原発事故の後で身にしみることですが、電気の便利さを宣伝し続けることは、業界にとって非常に重要なことでもあります。)

さて…、前置きが長くなってしまいましたが、絶版となっているらしく、中古本しかない「狂ったサル」の日本語版(国弘正雄訳)、を少し書き起こしてみます。これは、今読んでも全然古くない、いわば不朽の名著だと思います。使い古された反戦のことばが並んでいると想像されるかもしれませんが、どこをいきなり開いて読んでも科学者らしい視点が感じられ、また、セント=ジェルジ博士の人柄に触れることがすごく新鮮で、できるなら丸ごと引用したい本です。

なお、国弘正雄氏の訳者まえがきも読む価値が高いと思えるので興味のある方は⇒こちらです。

「狂ったサル - 人類は自滅の危機に立っている」(The Crazy Ape, 1970)
(アマゾンのページが別タブで開きます)


はじめに
いまや人類が、誕生以来もっとも重大かつ深刻な時期に遭遇していることは、なんの疑いもありません。あまり遠くない将来に、人類の絶滅すら考えられるほど、重大な危機です。
この危機的状況の原因や解決策については、数多くの論文が書かれ、軍事、政治、技術、経済、歴史など、さまさまな分野からの分析がなされてきました。しかし、生物の種としての人間という原点は、どうやら忘却されているようです。一人の生理学者として、私がこのささやかな書物のなかでこころみたのは、この立場からのアプローチです。
人間というのは、ヘビにように、古い皮をぬぎ捨て、新しい皮を身にまといながら成長していきます。このプロセスは、どうやら人類史にみられる狂爛と静寂の繰り返しと期を一にしているようです。
ルネッサンス期の賢者エラスムスは、この二つの時期を区別しました。狂瀾の時期というのは、鋭角的な過渡的現象の存在する時代で、移り変わりが鋭ければ、それだけ狂瀾怒涛も激しいわけです。
そこでわれわれは、二つの問いに答えねばなりません。一つは、今日の鋭角的な変転の原因がなんであり、いま一つは、どうしたら人間が新しい皮に身をおくことができるか、という問いです。しかしそれにもまして究極的な問いは、理性をもっているはずの人間に似つかわしくもなく、狂ったサルのような行動におちいりがちな人類が、はたして現代の欺瞞を超えて生きのびることができるであろうか、という点です。
 [p5]
1.この愚かしい時代
人類は度しがたい愚か者のような行動をしています。なぜなのでしょうか。私がとりあげたいのも、実はこの点です。
人間の歴史において、寒さや飢えや病気の心配なしに、真に生活を楽しむことができるようになったのは、今日をおいてほかにはありません。基本的な必要をみたすことができるようになったのも、今日がはじめてです。ところが逆に、ただの一発で人類を破壊させ、この美しい地球を汚染や人口過多で人間の住むに適しない場所に変える能力をも、はじめて手に入れました。しかも地球は、悲劇的なまでにますます小さなものへとなりつつあるのです。
この二つの選択のどちらを選ぶかについては、なんの知恵もいりません。どんな愚か者にも賢明な選択は可能です。喜びをとるか、苦痛をとるかのどちらかだからです。にもかかわらず、どうやら人類は後者の途を選び、「ゴキブリ天国」をもたらそうと懸命になっているようです。ゴキブリというのは、高エネルギー放射能にきわめて鈍感です。したがって、人間の生命を支えるための資源がすっかり底をついてしまったのちでも、十分な食物をさがして生きていくことができます。
世界でもっとも裕福な国においても、飢えている人は5パーセントにも上ります。他の地域では、それが50パーセントにも達するのです。子どもは健全な身体をつくるだけの食物がないままに空腹をかかえて寝床に入ります。
このような状況が続いているというのに、他方では、アメリカ一国だけでも、実に1兆ドルもの巨額のお金を第二次大戦以降、いわゆる、「防衛」のためだけに使ってきました。大量殺人の道具のためにです。むろん、ソ連もひけをとってはいません。
このような金額はあまりに膨大すぎて、よほどの想像力のたくましい人でもピンとはきません。これだけのお金があれば、人類の存在のレベルをとうに引き上げることができたはずです。これはまさに犯罪的というべき行為ですが、それだけではありません。実にそれは愚かしさの限りです。
これだけのお金とひきかえに、われわれが手に入れたものといったら、不安定、いらだち、それに自己破滅への手形ぐらいです。しかも、われわれの運命を、とても信用するわけにはいかないような連中の手中に、委ねてしまったのです。
人間が、これほどまでに愚かしい存在であるとしたら、どうしてはじめの何百万年か生きつづけることができたのでしょうか。おそらく、二つの理由が考えられるでしょう。
一つは、人間はそれほどまで無思慮ではない、しかし状況がすっかり変わってしまったのに、環境への適応が不可能になり、その結果、人間の行動も愚かしいものになってしまった、という説明です。
いま一つは、人間の実態は、自己破壊的という点では、いまも昔も変わらない、ただいままでは、自己破壊を可能にするだけの技術的手段を欠いていたのだ、という考えかたです。事実、歴史を通じて、人間はたくさんの無意味な殺戮や破壊を事としてきました。自己破滅にまで至らなかったのは、殺人用の道具が粗放かつ非能率だったおかげです。暴力が吹き荒れたとき、多くの人が生き残ることができたのも、これが理由でした。ところが現代科学は状況を一変しました。今日、われわれは一蓮托生なのです。
この二つの解釈のいずれが正しいにせよ、もし多少なりとも存続の希望をもとうと思うなら、このような「みぞ」にはまりこんでしまっている理由を見いだし、そこから抜け出す可能性があるかどうかを検討することこそ、まさに焦眉に急といえます。
[p8]
2.宇宙時代の人間と自然
自然は巨大で人間は矮小です。人間の生活は、質量の両面において、人間と自然との関係に大きく依存してきましsた。どこまで自然の性格を理解し、その力を自分たちの利益のために使うことができるか、という点にです。
生物の種が生き残っていけるかどうかは、まわりの環境に適応していけるかどうかによって決まります。人間とても他の生物の種と同じことで、生まれおちた環境に適応していかねばなりません。
十万年も昔のことであれば、世界も単純なら、問題も単純でした。毎日をどうして生きぬくか、ということだけが主な問題だったのです。食物やねぐらを見つけ、性交渉の相手をさがすなど、ごくごく単純な必要をみたすだけで十分だったのです。そして人間は、彼らを取り巻く世界の基本的な要素、たとえばクマとかオオカミ、岩石と樹木とを区別するための感覚を発達させました。そして、物をつくり使うことを身につけるにつれて、彼の生活はよくなっていきました。針、車輪、矢、火、金属、粘土が固まることなど、次々に発見されるたびに、原始時代から一歩一歩向上していったのです。
これらの発見は、いずれも人間の日常体験にもどづいていました。やがて古代エジプトやギリシャ・ローマ時代の到来とともに、人間の知性はめざましい高まりをみせ、自然を理解するためのこころみが、あちこちで始められました。これらの努力を、「古代科学」と総称することにしましょう。
この時代の科学の特徴は、人間の頭脳に対する信頼でした。知性こそが最高のものであり、これによってとけない問題はない、と考えられていたのです。その例が、アリストテレスと二つの石の逸話です。その後、数世紀にもわたり、アリストテレスこそは最終的な権威とみなされたのですが、彼によれば、重い石の方が軽い石よりも早く地上に落ちることになっていました。
この説に関していかにも目だつのは、それが誤りであったということではありません。アリストテレスがついぞ実験してみようとは思わなかった、という点です。かりに、そうなさったらなどと、だれかが口を出したとすれば、おそらくは侮辱と受けとったでしょう。人間の頭脳がすべての解答を出してくれるのに、なぜ目の粗い行動に訴えなければならないのか、というわけです。
人間の思考の自由には、限界が設けられています。われわれは、時代精神の名で呼ばれる狭いおりのなかに住んでおり、行動の自由は大きく限られています。時代によって人びとの考えが変わるのはおりが広くなったからではなく、ただ位置が移動しただけのことです。アリストテレスが二つの石を実際に落としてみて、どちらが早く地上に達するかをためそうとはしなかったのは、時代精神のしからしめるところでした。
16世紀という時代は、人間の頭脳に大きな変化がおきた時代のようです。現に、ある一人の鼻っぱしの強い若者が、二つの大きさのちがう石をふところに、ピサの斜塔にのぼり、同時にそれを落としてみて、どちらがさきに歩道に達するかを仲間に観察してもらった、ということがありました。
ガリレオ・ガリレイがこの人ですが、彼は自分の頭脳の完全性を信じなかったばかりか、五感の完璧さをも信じませんでした。望遠鏡を組み立てることによって、五感の不足を補おうとしたのです。その助けをかりて彼は、木星をとりまく衛星を発見、初めて紹介したばかりか、宇宙が人間の喜びや誘惑のためにつくられたはずがない、という点を証明しました。この人間の頭脳の再生が、世に「ルネッサンス」の名で呼ばれるものです。
ガリレオを筆頭に、ケプラー、ムーペンフークなど、数多くの先見の明のある夢想家がそのあとにつづき、測定、観察、計算を通じて古典科学をつくりあげ、ニュートン、ダーウィン、パスツールにいたってそれは絶頂に達します。
古典科学が取り扱った世界は、われわれが生まれ、適応をこころがけ、生活の場としている世界でした。つまり、われわれが知覚しているかぎりの世界でした。したがって古典科学は質的に新しい要素は一つとしてわれわれの生活に導入しなかったのです。
しかし、人間をとりまく世界の内的相互関係は明らかにしてくれました。そして人間の思考に莫大な影響を与え、神様の思いつきにかえるに、法則と一貫性とをもってし、初めて人間に、自分の本質と位置について一つの考える糸口を提供したのです。
古代科学が人間の生活を変えなかったのとはうらはらに、古典科学は数百年間の潜伏期を経て19世紀にいたり、産業革命への途を開きました。産業革命は人間生活の質的な向上に大きく寄与しました。しかし、質的に新しい要素をなんら導入してはくれなかったのです。
針は何千年もむかしから知られていました。ミシンは、縫うという作業のスピードを速くしたにとどまりました。同様に、当初は「鉄馬」と呼ばれた鉄道は、生身の馬を追いぬくことができましたし、旅行をそれだけ快適にしてくれました。また、たしかに死亡率は低下し、食糧や品物の生産は増大し、工業労働者という新しい社会階級が誕生しました。にもかかわらず、世界の構造は全体として昔のとおりだったのです。
今世紀の初頭にはいり、四つの重要な発見がなされ、人間の歴史に新しい第一歩を録しました。エックス線(1895年)、電子(1895年)、放射能(1896年)、量子(1900年)がこれで、ほどなく相対性理論(1905年)の発見があいつぎました。
これらは、われわれの五感では明らかにされえません。つまりこれらの発見は、人間をとりまく世界にはそれまで予想だにしなかった、また五感をもってしては、どんな知恵も入手できないような場があることを、明らかにしました。
なんの知識も与えてくれないばかりか、なんの知識も与えないことが存在の目的である、とすら言えます。さもないと、無用なばかりかわれわれの死を意味することになります。かりに、われわれがトラックのかわりに、トラックを構成している原子や量子が見えたとしましょう。はねられて死ぬのがおちです。またわれわれの祖先が、クマのかわりに電子を見ることができたとすれば、食べられてしまったにちがいありません。
人間の歴史は現代科学の登場の前後で二つに分かたれます。最初の時期においては、人間は生物の同じ種として仲間が生まれ、自分自身とその五感とを適応させる対象としての世界に住んでいました。ところが、第二の時期においては、人間は未知の宇宙的な世界に、一人ぽつねんと足を踏み入れたのです。これほど急激な過渡的な状態を経験したのは、まさに未曾有のことでした。
私はそれほど年老いてはいませんが、それでも科学者であった私の叔父が、パリのフランス学士院で論文が読まれ、空気より重い物体が空を飛ぶことは絶対にできない旨の証明がなされた、ということを聞かせてくれたのを覚えています。空を飛ぶという話が出てはじめて、みなが気がかりになっていたこととて、この論文で安堵の胸をなでおろした人は数多くありました。
また私の父の農場に、はじめて自動車がやってきたときのことを思い出します。馬がかくれているにちがいないから、車のボンネットをあけて、インチキをばらせといってきかなかったのは、農場の小作人たちでした。
50年足らずの潜伏期を経て、現代科学は人間の生活を変貌させ、人間が夢想もしなかったような新しい要素をそのなかにもちこみはじめました。人間が意のままに駆使できる力は、もはや地上のそれ、人間の次元のそれではなく、宇宙を形づくっている力そのものでした。
地上のせいぜい華氏数百度の火力は、太陽に熱を与えている核反応の何千万度という超高熱にとってかわられました。人間生活で用いられていた「馬力」という概念は、光や音のスピードにとってかわられました。またそれまでの比較的低能率の武器の力は、原子の手にとってかわられました。港を掘り、山を動かすことができるだけではなく、全社会を瞬間に破壊しつくすことのできる原子の力にです。
ジョン・ブラットの計算によれば(「サイエンス」誌166ページ、通算1115ページ、1969年)、今世紀にいたり、われわれのコミュニケイションの速度は10の7乗、旅行の速度は10の2乗、データ処理の速度は10の6乗、エネルギー資源は10の3乗、兵器の力は10の6乗、疾病を制御する力はおおむね10の2乗、人口増加率は、10の3乗の割合で増大したといわれます。
いずれも数千年前とくらべてのことですが、これとても、ほんの糸口にしかすぎません。しかも無限の可能性を二つの方向に向かってもっています。一つは想像もできなかったような豊かさと尊厳とのうちに人間生活をつくりあげているという方向、いま一つは、名状しがたい悲惨のうちにぷっつりと終止符を打つ、という方向です。
われわれは、いまや宇宙的な世界に住んでいるわけですが、元来、この世界は人間のためにつくられた世界ではありません。ですから人間の存続は、どの程度の速さと徹底振りでこの新しい世界に順応していけるかにかかっています。つまり彼の考えとすべて再構築し、社会的、経済的、政治的な構造をつくりなおすことにかかっているのです。適応の速さと、破壊のための力との競争だともいえるでしょう。しかしいまのところは、明らかに遅れをとっているのです。
しかもわれわれはこの事態に、洞窟に住んでいた原始人と同じ頭脳で対処しなければなりません。頭脳というのは形成以来、たいして変わっていないのです。
われわれの考えかたや機構や方法も古ぼけたものなら、政治指導者も古ぼけています。彼らは昔の前科学時代に根をおろし、これらの難問を解決するために必要なのは、まやかしと食言のみであり、核兵器のストックをふやすことだと考えているような手あいです。しかも核兵器の貯蔵量といったら、地球上のすべての人間を三度も殺戮するだけの量に達しているのです。
また彼らは、単一の弾頭を複数弾頭に変え、新しいミサイル、対ミサイル用ミサイル、さらには対ミサイル用ミサイル用ミサイルなど、しょせんは死の道具にすぎないものに無慮何百何千億ドルの巨費を投じることが、唯一の問題解決策だと信じています。われわれはすでに、遠隔の地にある都市をただの一撃で破滅させることができます。にもかかわらず、われわれはますます多くのミサイルを、あるいは地上に、あるいは海中に配備し、いますぐにでも撃ち出せる状態においています。数の多少が戦闘の帰趨を決めた、古きよき時代の弾薬でもあるかのようにです。
このことがおそろしいまでに馬鹿げているのは、これらの爆弾が使えないという点にあります。あまりにも破壊力が大きすぎるからです。そんなものを発射したら最後、人間は集団自殺するよりほかにしかたがありません。
世界最強の軍事大国が、開発途上の小国をもてあつかいかねているのが現状です。その小国は、これらの強力な爆弾など一つももちあわせてはいません。にもかかわらず、相手の貴重な資源を枯渇させています。[引用註:ベトナムのことと思われます。]
自分の居間でスリッパばきのくつろいだ姿で、人間の仲間の一人が月に降り立つのを目のあたりにし、しかも彼らの話し声まで耳にすることができるのが今日の世界です。そして新しい指導者や方法を求めます。われわれがなんらの「新しい」考えかたを発想し、「新しい」指導者を生み出し、「新しい」方法を開発していないという事実は、われわれの行動が何万年か昔の人間の行動と異なっていないということによっても明らかで、われわれを気おちさせるに十分です。
長い間、人間の主たる関心は死後の生でした。ところが、死の以前にはたして生があるのかどうかについて問わねばならぬ時代をわれわれはいまはじめて迎えたのです。
[p16 ]

[引用ここまで]

なお、日本語版の「狂ったサル」には、第二部に続編ともいえる「未来とは何か」(What Next?)、第三部に1969年10月16日のNHKテレビ放送より収録された「私の歩んだ道 ― 戦争と科学」などがついており、中古の価格では破格値といえます。コレクター商品では12,600円というプレミアム付きになっているのは十分理解できます。

追記: 第1章6節「軍隊の生物学」を先に書き起こし、一般公開しました。自分が日本を救えると信じているらしい石破茂の前で朗読してやりたい箇所のひとつです。

2013年8月16日金曜日

ビタミンC:活性酸素除去用の電子を2つ持つ特別なスカベンジャー

被ばくといえばガンや白血病が思い出されますが、チェルノブイリの除染作業員の話などでも、むしろ脳が色んな形で侵されていくことが怖いことがわかります。
http://ameblo.jp/maimaikaimei/entry-11080073452.html

脳腫瘍や脳梗塞とはっきり診断されるとは限りません。おかしいと思ったときには、断固として正しい措置がとれるかどうかで、運命がわかれます。

チェルノブイリのあと、ウクライナで病気になる人が急増したのは5年後6年後。日本では2016年から2017年に目立ってくると予想されています。野菜や酵素、そしてビタミンCで、日頃から放射能や活性酸素を除去するにこしたことはありません。

ここで、体の酸化や抗酸化物質としてのビタミンCの役割をふりかえってみます。

体内の細胞が酸化によって損傷して、風邪をひいたり、疲労したり、老化したり、ガンになったり、放射線の被曝症状が起きたりしているときは、「活性酸素」によって、細胞の分子から電子が奪い取られているときですね。

皮をむいたリンゴで考えると、わかりやすいかもしれません。外気から守ってくれる皮をむいてしまうと、リンゴの実は空気中の酸素に晒され、徐々に茶色が広がって、不味くなっていきます。電子を奪われた分子は、どこかから電子をとってこようとするので、連鎖反応で細胞組織が次々損傷していくのです。

リンゴを塩水や酢に浸けてから取り出すと、抗酸化物質が電子を酸素に差し出して、守ってくれるので、しばらくの間は表面の白さが保たれます。

これが、抗酸化物質で細胞を守っている状態です。ちなみに、塩水やお酢のかわりに、アスコルビン酸(ビタミンC粉末)を表面に塗っても同じ効果があります。

でも、こまめに塩水に浸けてやらないと、抗酸化力は比較的短時間で落ちて、茶色く損傷を受けた細胞が広がりますね。活性酸素に電子を渡してしまうと、効果がなくなっていくからです。

いっそ、たっぷりの塩水に浸けたままにしておけば、皮に包まれていたときのように、かなり酸化が防げます。

大量のビタミンCを小分けにして体に頻繁に入れていくとき、細胞はこの状態に似ています。しかも、大量に摂っても害がなく、安全に抗酸化力を高い状態に維持できる物質は、今のところ他にみつかっていません。

なぜビタミンCがそれほど特殊なのかは、その分子構造に関係があります。

ビタミンC、即ちアスコルビン酸は、活性酸素に渡せる電子を2つも持っています。1つめの電子を手渡すと、「アスコルビン酸ラジカル」に変わります。ラジカルといってもほとんど無害で短命の物質です。電子を手渡すことによって、活性酸素は無害になります。

アスコルビン酸ラジカルがもう1つの電子を手渡すと、デヒドロアスコルビン酸に変わります。そして、デヒドロアスコルビン酸は、酵素などと反応して電子を渡されることによって、つまり還元されることによって、元のビタミンCに戻ることができます。

(デヒドロとは「脱水素」の意味ですが、原子番号1番の水素は陽子も電子も1個ずつしかないので、電子を差し出した後に、陽子が他の物質とくっつくと、水素原子が1つずつ減っていくわけです。つまり、C6H8O6だったアスコルビン酸が、C6H6O6のデヒドロアスコルビン酸になります。)



体内で一番豊富に存在する抗酸化物質はグルタチオンといいますが、グルタチオンとアスコルビン酸はとても相性がよく、お互い電子を活性酸素に提供しても、自身が消費されることなく、電子のリサイクルを含めた代謝を繰り返し体を健康に保ちます。
http://bit.ly/17BmJ7o

体内では迅速に大量のビタミンCを吸収することができますが、それと同時に腎臓ではビタミンCを血液から分離して尿へ排出します。

電子を渡して酸化したビタミンCは、リサイクル過程で電子を渡されるまで体内にいる必要はなく、次々入ってくる新しいビタミンCに道を譲って体外に出て行くことができます。

細胞が病んでいる時は酸化状態なので、活性酸素除去のための電子と修復のためのエネルギー供給を常時必要としています。絶え間なく電子を供給することで、ビタミンCは細胞のエネルギーを節約し、細胞を守り続けることができます。

皮をむいたリンゴを塩水に浸けっぱなしにしているように、細胞が必要とする間じゅうアスコルビン酸を浴びせるように摂りこめば、最適な状態で使われます。

健康な細胞には豊富なビタミンCが存在し、損傷を受けた細胞には酸化したアスコルビン酸である「アスコルビン酸ラジカル」や「デヒドロアスコルビン酸」の比率が高くなる事がマウスの実験でわかっています。(同様に、細胞に最も豊富に存在するグルタチオンも、損傷を受けると酸化した状態の比率が高くなります。)

他の抗酸化物質では、ビタミンCのように大量に摂れません。たとえば、コエンザイムQ10は無毒ですが、脂溶性のため体内に蓄積してしまい、細胞内への電子の流れが継続して必要なのに停まってしまうのです。

ビタミンEも脂溶性で、大きな高分子なので大量に摂っても流れが持続しません。セレンも抗酸化物質ですが、大量にとると毒性があります。

ビタミンCは小さな水溶性の分子で、毒性はほとんどなく、1日当たり最高で200グラムという大量摂取が可能で、その量に応じて電子を提供し続けられるのです。ビタミンCの大量摂取は、病気を治癒するだけでなく、健康なときでも体の酸化還元状態(Redox)を、より「還元」(Reducing)に近い状態に維持することができるとしています。

病気の治療のために使われるビタミンCの薬理効果のでる摂取量は、日常の健康維持のためにとる基礎的栄養素の量とは全く異なります。

たとえば合計8グラムのビタミンCを1日中細かくわけて摂取することは、病気の予防には十分かもしれません。でも、風邪の兆候がではじめたら、これほどの量でも全然足りません

ビタミンC基金(The Vitamin C Foundation)では、病状が出始めた段階での摂取では、20分おきに8グラムのビタミンCを、3~4時間継続して(腸が下痢にならず受け付ける限り)飲むこと、その後は、量を少し減らして4~6時間、同様に飲み、症状の再発を抑えることを推奨しています。

つまり、8グラムという大量であるはずの数字が、病気になったときには最低限の量として20分ごとにとるべき、ということなのです。

メガビタミンで多くの患者を治療してきたキャスカート博士は、様々な疾病で、下痢に到る前の腸の最大許容量の目安を提供していますが、軽い風邪に対する30g(30,000mg)から、ウィルス性肺炎に対する200g(20,000mg)以上まで様々です。それぞれの患者の個人差はありますが、腸のVC許容量は病気の重要度に比例します。

何度も書いていますが、風邪に1グラムのビタミンCが効かないというのは、全然足りていないからです。

ビタミンなどに頼らず健康回復したいのであれば、それは自由ですが、栄養補給で病気や老化から快復したいのであれば、その物質が機能する量をとらなければ意味がありません。量を減らしたいのであれば、効果が出て症状がある程度収まってきてからです。(完治するまでは、ビタミンC摂取量の増減によって快復が進展したり症状が戻ったりします。)

ビタミンCの点滴療法や高吸収のサプリは、保険が効かないので敬遠しがちです。(実際には保険を使って余計な薬物を飲むより長い目で見て安くつきますが。)でも、粉末アスコルビン酸の状態のビタミンCなどは、1kg(=1000g=1000,000mg)が送料込1,680円で入手できます。
http://amzn.to/16Npvq1

仮に平均3割ぐらいしか吸収できずに尿に排出してしまうとしても、1グラム(1,000mg)当たり2円かかりません。酢の物やサラダに使うと、一部はデンプンや脂質に絡まって腸まで届きやすくなるし、水に溶かしておいて、しょっちゅうチビチビ飲むと酸味が緩和できます。(^^)

【1kg】国産高品質ビタミンC粉末100%(L-アスコルビン酸)
(計量スプーン付)【メール便送料無料】




この記事は、この本の情報を元にしています。

Vitamin C: The Real Story:
The Remarkable and Controversial Healing Factor

2013年8月7日水曜日

本気で国会をひっくり返すのは、青色LED裁判で闘った辣腕弁護士

7月の参議院選挙の翌日である7月22日に、全国47都道府県の選挙区で一斉に、選挙無効の提訴が起こされたのはご存知でしょうか。

司法にしかできないことがあります - やりなおし選挙で一人一票を実現しよう


12月の衆院選でも同じく弁護士グループを率いて違憲や選挙無効の判決を勝ち取ったのが今回と同じ、升永英俊(ますなが・ひでとし)弁護士ですが、この闘いはこれまでのような単なる「一票の格差是正」のためだけではなく、この国に民主主義を立ち上げるための闘いと位置付けています。

AERA 2013年 7/29号


Web上では、なかなか読みやすい記事がみつからなかったのですが、アエラ7月29日号に升永弁護士の特集が出ていました。

今回の違憲だけでなく「選挙無効」という判決を勝ち取ったのが戦後初という快挙なのに、報道はほぼ黙殺しており、升永弁護士の名前さえ周知されません。が、升永氏はあの青色LEDの特許権をめぐる裁判で、一審で200億円の報酬を企業から開発者社員に勝ち取ったり、武富士事件では国税庁に勝訴したほどの辣腕弁護士なのです。

これまでも、一票の格差是正のための訴訟はありましたが、実際には何も変わらないままでした。が、升永さんはそもそもの発想が違います。

以下に少し抜粋しますが、紙版で4ページだけの記事なので、ぜひ、時間をみつけて書き起こし全文を読んでみて下さい。升永さんを知る人が増えれば、この国はかなり短期間で変わるかもしれません。すでに周囲の若い弁護士らが変わりつつあります。


そう思うのは、あなたが自力で
この国を変えようと考えていない傍観者だからだよ
升永さんのブログ記事に紹介されているアエラの記事冒頭に、著者の山田清機さんのことばが出てきます。
「どうせ、世の中変わりませんよ」
その山田氏に対して「傍観者だからだよ」と返してはいますが、多忙を極める人が初回だけで6時間もl割いただけあって、しっかり取材にはつきあってくれています。

山田氏の記事は、升永さんの長期戦略や、民主主義への思想の背景まで限られた紙面で詳述してあります。升永さんは、最後のゲームを楽しむような感覚でありながらも、本気でこの国を変えようとしている71歳の弁護士です。

単なる一票の格差是正ではなく、これまで一人前未満に扱われてきた有権者が民主主義での権利をとってくるための闘いと位置付けられていることが、次のようなことばからわかります。

「国民少数決によって選ばれた国会議員に指名された首相は、無資格なんです」

「日本という国は、国家権力を行使する正当な資格を持たない人が国会議員をやり、その無資格国会議員が選んだ無資格首相が憲法を改正しようとしている、デタラメ国家なんだよ」

では、全文書き起こしへのリンクを貼っておきます。
(画像を右クリックを使って別タブで開くとほぼ原寸に拡大もできます。)


弁護士 升永英俊







どうせ世の中変わりませんよ、という山田氏のこの記事が、私は世の中が変わり始める一助になると思っています。

ビタミンCを250g丸ごと飲んで、致命的感染症が治ってしまった?

大手マスコミはほとんど報道していませんが、首都圏や福島県などの放射能ホットスポット地では、いろんな病気の発症や、元気だった人の突然死などが、311以降ずっと増加しています。

(例:おやじが次々死んでいく怖すぎる現実)


ビタミンCの抗酸化力や被ばくを含む疾病予防の効力は少しだけ知られるようになってきましたが、ガンを含め、多くの深刻な病気で、時には経口摂取だけで克服している例が、実際には数多くあります。絶食強要されない限り、医療機関にかかっている時でも並行して実行できるので、ちょっと頭の隅に入れておくといいかもしれません。


アメリカで、ビタミンCにまつわるこんな話があります。

数年前の月曜日、日頃滅多に病気にかかったことのない男性が40度の熱を出しました。そこで、即座にビタミンCを10グラム(10,000mg)ずつ、1時間おきに飲み始めたそうです。

ビタミンCを本当に大量に摂りすぎたときの副作用は、お腹がゆるくなることで、病気の治癒に目に見えて効果が出るのは、その直前の摂取量(つまり、下痢になってから減らせばよい)ということを知っていたこの男性は、覚悟して飲み始めたのでした。

ところが、これほど大量に飲み続けたのに、初日は全くお通じに変化はありませんでした。

翌日は、1時間おきに飲むビタミンCを15グラムに増やしました。

こうして2日経っても体調がすぐれないので、ビンに250グラム入ったビタミンCを全部飲みました。(ビタミンCの性質にある程度知識がある人なので、経口摂取の場合は体内吸収率を高めるために、細かく分けて1日かけて飲んだと思われます。)

こんなに飲むなら点滴のほうが効率がいいのですが、近所に住む医者にはビタミンC点滴をできる人がおらず、また、病気のため点滴を受けられるところまで移動する余裕がありませんでした。

これだけ大量のビタミンCを飲んでも、一向に便が緩くならない、つまり血中で飽和状態にならないのでだんだんイライラしてきました。

その週の金曜日、この男性の友だちがやってきて、深刻な病気ではないことを確認するために、地元の病院へ連れていきました。病院はすぐには診断できないが入院はできることを告げましたが、男性はそれを辞退して家に帰り、再び大量のビタミンCを飲み続けました。

土曜の夜、大量の汗をかいて熱が下がってきました。男性は内科の医者のところに行き、そこですっかり健康であると診断されました。

実は、2週間前、この男性は保健所から緊急電話を受けていました。彼が滞在したホテルに泊まっていた客のうち3人が、似たような症状に罹っていたのです。3人はそれぞれ違う病院に行き、そして全員、数日後にレジオネラ感染症で亡くなったのです。

レジオネラ症は肺炎の一種で、レジオネラ菌に汚染された数滴の水から飛まつ感染することもあります。重症の場合、死亡率は10~30%。30~50%の患者は集中治療が必要です。

この男性の血液検査の結果、米国のレジオネラ症の権威である専門医は、彼が致命的なレジオネラ感染症であったことを認めました。専門医は、患者がこの状態で死ななかったことに驚いていました。

この医者は、ビタミンCが病気を治したのではないと付け加えたのですが、そう断言できる根拠はもちろんありません。

一方、健康を回復した男性は、これほどの大量のビタミンCを飲んでも一向に下痢をしなかったことに納得したわけです。そのときの症状では、飲んでも飲んでも全部、レジオネラ菌と体が闘うためにビタミンCが消費されていたと考えられます。

この話は、ビタミン療法の情報が豊富な「ドクター・ユアセルフ・ドットコム(http://doctoryourself.com/)」が過去に掲載していた記事で、登場した男性はウェブサイトの読者なのでした。


ビタミンCを治療に使っているドクターたちは、それぞれ数千人の患者をビタミンCの大量投与で治療してきており、ここに出てくる副作用(体が必要とする以上の摂取で下痢になる)ということも一致しており、それ以外の症状や後遺症の例は皆無ということでも一致しています。

これらの研究者らは当然ながら他の栄養素も試しているのですが、ビタミンCほどの治療効果が出る栄養素は他にみつかっていないそうです。

なお、健康な人が健康維持のために飲むビタミンCは、グラム単位が推奨されますが、病気の治癒の場合は、体重1キロ当たり350mg(50キロの人なら18グラム)を1日4回ぐらいに分けて飲むことが、メガビタミン医師のひとり、クレナー医師によって推奨されています。

個人差や症状による差があるので飽くまで風邪などの場合の目安です。上記の男性の症状では1日に250グラム飲んでも多過ぎではなかったわけです。

ビタミンCの治療効果を認めない医師同様、ビタミンC療法を長年行ってきている医師たちも、1日1グラムのビタミンCではカゼには効かないということで一致しています。違いは、前者は多くても3グラムぐらいしか使わないのですが、後者はそんな少ない量では効果が出ない、として重い症状では1日、あるいは1回あたり50~200グラムを目安としていることです。

単なる健康維持ではなく、病気の治療効果が出ている臨床データは豊富に存在し、そこには数グラムを使っただけというケースはほぼ皆無なのですが、アンチ・ビタミンC論者は必ずといっていいほど、一桁グラムだけで治験結果を発表し、ビタミンC無効説を唱えるのです。

たとえば、アインシュタインと並ぶ大物科学者であり、ノーベル賞受賞者であるライナス・ポーリングの研究結果を批判しようとするときでも、このパターンなのです。ふつう、科学的に論文をぶつけあうとき、こんな不可思議なことは起こりません。医薬利権の力が働いていると考えられています。


Dr A. Saul (ソール博士)は、この本の共著者です。


Vitamin C: The Real Story:
The Remarkable and Controversial Healing Factor
by Steve Hickey, PhD, and Andrew W. Saul, PhD



2013年7月20日土曜日

歴史に残る選挙前夜: 三宅洋平・山本太郎(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/20 

ライブで見ましたが、記念に埋め込みも~。
不正開票がなければ絶対に当選するふたりですが、予断を許しません。
が、三宅洋平が言うように、日本はもう変わりました。


三宅洋平・山本太郎(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/20 


最後は憲法9条を読んでしめくくりです。


テレビも・新聞も沈黙しています。関西の知人友人は、東京だけでなく神戸や大阪でさえものすごい聴衆を集めたこの選挙フェスのことをあまり知りません。

日経は三宅洋平を「ミュージシャン新人候補(34)」として、緑の党を「陣営」として、匿名で社会欄に載せました。初のネット選挙で既存政党が苦戦している記事を書くついでで。


”東京のターミナル駅”で数千人集めたとか、著名人ゲストで3千人超の視聴者とか勝手に矮小化して書いてあります。東京はターミナルとみなされないような駅でも老若男女のすごい人だかり。著名人ゲストではなく、たった2週間前までは脱原発派の多くもよく知らなかった「三宅洋平」、候補者本人の話を聞くために集まっているわけで、ゲストではありません。

しかもこの記事の画像を拡散していた緑の党のツイートをリツイート拡散したら、即座に削除されてました。

緑の党は供託金の600万円を国に収めており、他の政党同様に報道機関で報道されて当然なのに、「諸派」でくくられて、政見放送以外では党名も候補者名も一切ムシされています。公平さのためであるなら、一番有利である与党、自民党の安倍晋三がなぜ繰り返し民放のCMにまで登場しているのでしょうか。

311のあと、日本のマスコミの信頼度は53位まで下落したといいますが、本当はもっと低いんじゃないかと思います。

2013年7月14日日曜日

三宅洋平(緑の党 推薦) 政策ダイジェスト - 私たちの代弁者

各地での講演内容も、ネタが次々切り替わって貴重ですが、この政策ダイジェストは頂き。これは311以降、ツイッターやFacebookのフレンドさんたちと自然に共有してきた価値観だらけ。



箇条書きにされてしまうと、真意が伝わりにくいかもしれない。10分足らずなのでぜひ聞いて下さい。

書き起こしにしたほうがいいかなぁ。

2013年7月13日土曜日

『原発がなくても電力は足りる!』 (おさらい用)

Facebookに投稿されたわかりやすい動画に埋め込みコードがついていたので実験を兼ねてブログにコピーします♪




311のすぐ後から、これぐらいの情報は出ていて、ツイッターやFacebookだけでなく、小出先生だけでなく、全国で次々行われた講演会でも指摘されていましたね。

それを無視し続ける自民党。54基の原発を建てまくった政党です。こんな違法行為をのさばらせておくと、日本は滅びます。

2013年7月2日火曜日

やはり偉大な自然の力。サルベストロールでガンは治ってしまう

前投稿では、ガンは真菌(カビ・キノコ・酵母の仲間)である、というイタリアのシモンチーニ医師の説と、重炭酸ナトリウムによる治療の成功例をご紹介しました。

今度は、「サルベストロール(Salvestrol)」と名付けられた植物性天然化合物で治癒できてしまうという話を、開発者のひとりであるダン・バーク教授(Prof. Dan Burke)の講演記録からご紹介します。


Dan Burke Part 1 of 7.wmv

パート7まで約1時間、英語ですべて視聴したい方はこちら

バーク教授のガン増殖の説明は従来説とは乖離しておらず、ガンが真菌であるとは言っていないのですが、最後のほうでその可能性を示唆するともとれる内容が出てきます。

サルベストロールというのは、植物性の栄養物質で、野菜や果物、ハーブなどから我々が日常的に採りこんでいるものなのですが、これがガン細胞を殺すのにとても効果が高いことがわかりました。それが2002-2003年のこと。

そのきっかけとなったのは、1995年、バーク教授がアバディーン大学で教鞭をとっていたときに、全てのガン細胞に存在する酵素タンパクを発見したこと。正常な細胞には存在しないこの酵素をCYP1B1(シップワンビーワン)と名付け、ガン細胞の目印、すなわち、腫瘍マーカーとして認識されるようになりました。あらゆるガン細胞で、特殊な染料を使った確認作業が行われたのです。


一般に薬剤というのは、標的にする病変にだけ効果を発揮し、正常細胞に害を与えないものを開発しているそうですが、抗ガン剤はご存知のように、正常細胞まで痛めつけてしまいます。

なので、このCYP1B1と名付けた酵素を使って、ガン細胞だけを攻撃する薬を作れないか、バーク教授は医科学専門のジェリー・ポッター教授(Prof. Gerry Potter)にもちかけました。

ポッター教授は20年近く、有効なガンの治療薬のための研究を続けていたのですが、その過程で、天然の植物が持つ物質には元々ガン細胞だけを選択的に攻撃するものがあることを発見しました。

ふたりの共同研究によって、2002年に、すべてのガン細胞が持っているCYP1B1酵素の力を触媒として、ガン細胞を殺すことができる天然化合物が特定され、ポッター教授がその物質をサルベストロールと名づけました。(SalvestrolのSalveはラテン語で「救う」を意味します。)

臨床での治験データの一部はこちらのPDF文書にありますが、従来のガン治療で治癒を諦めた患者さんたちの快復ぶりがわかります。
Nutrition and Cancer: Further Case Studies Involving Salvestrol

また、ガンの治癒だけでなく、予防としても、他の栄養物質と一緒に摂りこむことの効果がわかります。サルベストロール投与単独でも治癒できたケースもあります。

ただし、このサルベストロールは、農薬・化学肥料を多用する一般の農産物では、有機野菜や果物の30分の1ぐらいしか含まれていないことがわかっています。

現在、最も広く使われている防カビ剤(Fungicide)は、農地や菜園の菌類を絶滅させてしまうものだそうです。その菌類に反応して植物の中のサルベストロールは増えていくので、菌類が存在しなければサルベストロールも増えないのです。

(ここでバーク教授は言及していませんが、菌類に負けずに育つ植物の中に存在し、人体に入った時にガン細胞と出くわして、それを退治してしまうのがサルベストロールとすると、ガン細胞の正体はカンジダなどの真菌という可能性もでてきます。つまり、植物のまわりに本来ならば存在するカビのような菌類をいわば”模擬ガン”として、攻撃する力をつけたサルベストロールは人体の外でつくられた”免疫細胞”とでも表現できます。)

バーク教授によると、防カビスプレーには殺虫効果はなく、植物を売りやすいようにまっすぐにするなど、見栄えのために使われている、とのこと。(David Icke氏の陰謀説では、そもそもが、抗がん作用のある栄養物質をなくしてしまうため、という解釈になります。結果的にそうなので、それも十分あり得ます。)

ガンが目だって増加した過去数十年。これは農産品が農薬・化学肥料漬けになったのと時期が重なります。発がん物質が増えたというより、天然に存在する抗がん物質を激減させられた、というほうが当っているかもしれません。そもそも発ガン物質の作用は一般に考えられているほどガンとの因果関係は立証できていないのです。

なお、バーク教授によれば、サルベストロールは抗酸化物質が効かない場合にも有効だとのことです。CYP1B1酵素に反応することがはっきりしているので、効果は他の物質よりも高いことは考えられます。

ですが、教授の理論にちょっと疑問が残ります。発がんの原因には、化学物質、紫外線、フリー・ラジカル(活性酸素)、ウィルスなど色々あり、抗酸化物質は素晴らしいものの、「フリー・ラジカル」という一種類の発がん原因物質にしか効かない、というのです。そして、前ガン状態である細胞を過ぎて、ガン細胞になってしまったら、効くのはサルベストロールだけだと言います。

ところが、高濃度ビタミンC、刺絡、温熱、免疫などの療法だけでなく、三石巌が作った抗酸化物質(SOSやメグビーSなど)の経口摂取でも、余命数カ月と言われた人がかなり次々と完治に到っているのです。これは、完全なガン細胞であっても他の療法でアポトーシスに持ちこめていることになります。人体に備わった免疫であるNK細胞然りです。

また、化学物質や紫外線などによるストレスも、フリー・ラジカルや活性酸素を発生させる原因とも言われ、それが発ガンの原因とも言われます。その場合は抗酸化物質が他の要因にも効果がある事になります。

このあたりは、シモンチーニ医師のカンジダ真菌説で説明が可能かどうか、細胞を取り出した実験も見てみたいところです。(ガン患者の数を考えれば、認可が下りればどの国でも簡単にできる調査と思われますが、ガンの真実を暴いてしまった代替療法に対する医薬利権の圧力は物凄いわけですね。)

他の抗ガン物質がCYP1B1酵素を認識したのか、それともガン細胞の他の特徴を捉えて選択的に反応しているのがはわかりません。ビタミンCは、試験管実験でもガン細胞を殺すことが既に確認されています。

いずれにしろ、一般的な栄養療法と同じく、正常細胞には全く害のない物質がガン細胞の攻撃や発ガンの予防に有効であるとわかり、もし有機野菜・果物などを毎日食べることができれば、サプリで補う必要もないわけです。(現実には、それが困難なので予防としてサプリを料理に使うことなどが推奨されています。サルベストロールは非常に熱に強いので、加熱で天然成分が外に出てしまった場合でも、煮汁も一緒に食べれば摂取できます。)

なお、サルベストロールはサプリとして海外で商品化されていますが、因島の発酵食品、万田酵素のサプリにもサルベストロールが豊富に含まれているそうです。好みもありますが、自然な甘みがあって、美味しいと思います。

(久々に、万田酵素の無料サンプルキャンペーンをやっていますが、1周間だと、「お通じ良好でお腹スッキリ」ぐらいまでは実感できるかもしれません。)


2013年6月28日金曜日

ガンはカンジダ真菌感染症だった

カンジダ菌、あるいはカンジダ真菌という菌について聞かれたことはあるでしょうか。カビ・キノコ・酵母の仲間である「真菌」が、ガンの原因である、という説に基づく治療が過去30年成功してきているというのです。


ガンは何が原因で発症するのか、というと、一般的には今でも発ガン物質のとりこみや、遺伝的影響を最初に思い浮かべる人が多いかもしれません。

一方で、読者の方はご存知の通り、もっと直接的な「活性酸素」による細胞のダメージや、その原因となるストレスや冷え、代謝不全という面も注目されるようになってきています。

標準医療で匙を投げられた後期のガンでも、栄養療法、免疫療法、温熱療法などで完治するケースが増えてきています。細胞が変異を起こすほどの体内の状態を改善し、免疫力、即ち自然治癒力を発揮させる、というのがこれらの共通点です。

それでも、人体の普通の細胞がガン化し、細胞分裂を繰り返すだけでなく、「転移」とみられる現象を起こすのはそもそもなぜでしょうか。

(「転移」については、異論反論があり、実際には転移ではなく、身体じゅうどこで発がんしてもおかしくない状況であるから、別の場所でも発見されるだけだという見解もあります。そもそも突然変異を起こした「細胞」が血液などに乗って別の臓器へ移動するのは簡単ではないともいいます。現状では、「転移」が事実であると仮定して、色んな説が立てられているだけなのです。)

ガンとはカンジダ真菌感染症そのものである、という主張がなされ、この結論に基づき、1980年代からイタリアの医師トゥリオ・シモンチーニ(Tullio Simoncini)の治療が成功してきているのです。そして他の説にはない説得力もみられます。

今年9月に名古屋でシンチモーニ医師による特別講演が予定されていることもあり、情報が出回ってきています。

間接的原因は免疫力低下にあるとして、直接のガン原因がガンジダ真菌となると、これは感覚的に他の説よりも説得力を持っている気がします。まず、ガン細胞と同じでカンジダは「白い」のです。そして、媒介を通じて繁殖します。転移説にムリがありません。
*ガンジダ菌(真菌)というのは、健康な人でも微量に体内に持っている菌です。カンジダ菌そのものは強い病原があるとは考えられていませんが、増えすぎるといろいろな障害が出る場合があります。免疫力が勝っているときにはその動きは抑えられていますが、免疫力が低下すると次のようにさまざまな症状をもたらします。

難治性の歯周病、強い倦怠感、アレルギーの悪化、腸の不調、過敏性大腸炎、頻尿、尿道炎、膀胱炎、腎炎、慢性鼻炎、慢性喉頭炎、慢性扁桃腺炎、喉や鼻の慢性症状、蓄膿症、関節の不調、発疹やかゆみ、甘いもの中毒、頭痛、脳に煙がかかったような感覚、化学物質過敏症、酒量の許容量の低下、耳鳴り、視力低下、酒に酔ったような状態、抑うつ、PMS、ホルモン異常など。

シモンチーニ医師は、腫瘍学(腫瘍の治療)、糖尿病や代謝不全の専門医ですが、「ガン腫瘍」に対する一般医学の理解が何か根本的に間違っていると感じました。

ガンは体内のどこにあろうと、あるいはどんな形をとろうと、全てのガンが同じように振る舞います。そして、ガンの「しこり」が常に白いという共通点があります。白い物とはカンジダが考えられました。


この動画では内視鏡を使って、ガンが白く見られるところを映しています。

シンチモーニ医師の主張は次のようになります。
通常カンジダは、免疫系によって抑制されているが、免疫系が蝕まれて弱体化した時にカンジダは増殖し、「コロニー」の形成が可能になる。そのカンジダが臓器に広がり、免疫系はその脅威に対して別の方法で反応しなければならなくなる。この「方法」とは、それ自体の細胞で防御壁を形成することであり、この増殖を私たちはガンと呼んでいる。

シモンチーニは一般の転移説を否定しています。ガンの転移は、真の原因であるカンジダ菌が発生源から広がるために引き起こされるとすれば、細胞そのものが移動すると考える説よりもずっと理解しやすくなります。

また、真菌防御のために細胞が腫瘍を形成するという考え方なので、細胞の異常分裂・増殖という従来の説も否定しています。

さて、ではガンがカンジダ菌感染症と確信するに至った治療法をみていきます。

真菌の感染もしくは蔓延には抗真菌剤は作用しないことが確認されました。真菌は自己防衛のためにすばやく変異し、真菌を殺すために処方された薬物を取って食べ始めさえするのです。

その代わりに重炭酸ナトリウムが効果的であることがわかりました。(重曹の主成分ですが重曹は他の成分も含んでいます。)重炭酸ナトリウムには強力な殺菌力があり、薬物とは違い、カンジダはそれに「適応」することが出来ないのです。

内視鏡や細長いチューブのような装置によって、重炭酸ナトリウムをガン、すなわち真菌に直接かけることができます。上の動画でも重炭酸ナトリウム溶液をかけている様子が見られます。
http://simoncini-cancer-center.com/jp_treatment

現代の医学でも、ガン患者が末期症状になると、抵抗力低下のために、カンジタが原因の肺炎などに陥ると言う事実はよく知られています。ガン細胞の周辺やがん細胞自身には、カンジタ菌が増殖しているという事実も知られていました。しかし、それは、あくまでも、患者の身体がガンによって弱った結果であるとの判断がされていました。

誰も、カンジタ菌がガンの原因であるという事実に気が付かなかったのです。

この方法で、1983年にはシモンチーニは、肺がんで余命数カ月だったイタリア人患者の処置にあたりました。数カ月後に患者は健康体に戻り、ガンは消えていたのです。

さらにガン治療での成功を重ねたシンチモーニ医師は、科学的見地から公認された治験が開始されることを願って、自分の研究結果をイタリア保健省に提出しました。

ところが、当局は彼の文書を無視しただけでなく、承認されていない治療法を処方しているという理由で、イタリア医療組合(Italian Medical Order)からシモンチーニ医師を除名したのです。

治らないはずの難病を治癒した多くの医師や研究者に起こったことと同じことが起こったのです。ビタミンC療法やゲルソン療法などでも似たような迫害が起こっています。

シモンチーニは、マスコミによる猛烈な嘲笑と非難のキャンペーンにさらされ、治療にあたっていた患者を「不法死亡」させたとして三年間投獄されました。

実際に9割の患者を救っている重炭酸ナトリウムについての主張は「狂っている」とか「危険だ」と言われ、重炭酸ナトリウムは「麻薬」であると馬鹿にする医師もいました。

標準療法に頼るガン治療では、毎年世界じゅうで800万を超える人を死なせているのに、それは合法なのです。成功率が非常に低い療法を副作用の十分な説明なくとっても許されています。
http://www.davidicke.jp/blog/20091122/

でも、シモンチーニの重炭酸ナトリウム療法でガンを克服した人たちが、世界中で、動画投稿して喜びを語っています

ちなみに、古代エジプト人は、抗真菌物質の治療特性を知っていたし、千年前のインドの書物は、実際にガンの処置には「アルカリが有効」であると薦めているとのことです。

なお、栄養療法や食事療法、免疫療法などでも、ガンの闘病や治癒後の再発予防に有機野菜を推奨していますが、カンジダ真菌と闘う時にも有機野菜や果物は重要で、それにはより科学的な根拠があるのです。それについては後ほど紹介します。

興味深いのは、ガンがカンジダ真菌の感染症だとすると、3大療法(外科手術、抗ガン剤、放射線治療)が効かずに再発を起こしてしまい、栄養療法、免疫療法、温熱療法などの代替療法が根本治療として完治に成功し、患者がその後何年も元気で生存することと矛盾しないことです。

切る、焼く、(部分的に)殺すという標準医療では、ほとんどの場合、真菌はそこに残ってしまい、免疫力を極度に低下させる療法では再び真菌が増殖してしまうわけです。


2013年6月2日日曜日

天候を支配し、地球を支配し、人類支配を狙うモンサント

実際に自治体が天候をコントロールして、農業などに役立てている例はテレビでも紹介されますが、その技術を欲によって支配した場合、何が起きるでしょうか。

非常に重要な動画のダイジェスト版をさらにキャプチャで下に抜粋しましたが、できればこの9分33秒だけでも視聴して下さい。(後で字幕の文字起こしを入れるつもりですが、先に埋込みます。)



ダイジェスト版「飛行機雲の謎」〜ケムトレイルの目的と巨大企業〜






 続きはこちら↓

2013年5月5日日曜日

O-リングテストはこんなに科学的だった


O-リングテストというものを聞かれたこと、試されたことがあるでしょうか。何かをさわったり1センチほどの距離で指さして、もう一方の手で親指と人差し指で輪を作り、その輪を他の人が両手で開こうとします。さわっているのが身体に無害なものであれば指は開かないけれど、有害であれば筋力が緩んで開いてしまう、一見かなり非科学的な信仰のような検査法です。

指で作る輪がアルファベットのOに見えることから「O-リング」そして、指が開くか開かないかの2択で判断することから、正式には「バイ・デジタル」O-リングテストと呼ばれます。O-リングテストでは、体に良いものを「プラス」、悪いものを「マイナス」と呼ぶように定義しています。

コツをつかんだ人たちは、食べ物や見に着けるものが体に良いか悪いかチェックするために使っているようです。


(医療での臓器や病変に関わる診断は精度を必要とするため、医療従事者への認定制度があります。)リングをつくる人と開こうとする人の間の力関係や、その日の体調によって指の筋力の結果に差が出るので、場合によっては中指、薬指、小指も使うそうです。
http://bdort.net/fr/index.htm

今でも、医学界で正式に認められていない国が多いですが、このO-リングテスト法を開発した大村恵昭(おおむらよしあき)教授は、もともと心臓外科医であり、薬理学、電気工学が専門。1965年にコロンビア大学で心臓の研究によって博士号を取得。バイ・デジタル・O-リングテストは、1993年に米国で特許をとっています。

特許をとるには、名のある大学の教授クラス10人以上による追試で、誰が行なっても有効であると認められることが必要だったそうで、その条件もクリアしています。

同じ年の1993年には、ソニーの元会長、井深大さんが、第一回バイ・デジタル・O-リンクテスト国際会議で「20世紀医学から21世紀医学へのパラダイムシフトに必要な方法である」と発言。

O-リングテストの有効性は、活用している人の話で、私もなんとなく信じていましたが、調べてみると、次々と科学的な研究結果が出てきて驚きました。

2012年5月には、セルビアのベオグラードで、O-リングテストが過去4年間に最も医学に貢献した新しい医学分野とされ、医師と歯科医のための国の認定コースとライセンスのための試験制度ができました。ヨーロッパではこのうような制度が広がりつつあるそうです。

人体はもともと電気信号のやりとりで動いているわけですが、O-リングテスト開発に関わる研究としては、1960年代にカイロプラクティックの療法士、ジョージ・グッドハート博士が提唱した応用運動機能学(アプライド・キネオロジー)があります。

グッドハート博士は、体調に異常があると、筋力が低下するという事実に注目し、筋力テストによって筋肉のバランスをチェックし、診断する、という手法を確立しました。

筋力の異常は、筋肉や骨格のトラブルだけではなく、臓器や器官などの異常によることを確認した博士は、経路やリンパなどに連関する筋肉もテストし、さまざまな部位の筋肉と個々の内臓との関連も調べ総合的な診断・治療法を育て上げました。

大村教授はグッドハート博士が活用する現象をもとに、筋力低下のようすをチェックするには指の筋肉を使うのが最適であると考えました。指の筋肉はもっとも疲れにくく、脳神経系と密接な連携をもっているからです。

そして、技能を高めていけば、指の筋肉でかなり繊細なチェックも可能だと考えました。結果、「通常の検査では発見できないがんなどの病気が発見できる」というものでした。

現在横浜で波動療法を行っている前田華郎医師は、ご自身が前立腺がんを温熱療法と手術で除去した後に、たまたま大村教授によるO-リングテスト講演でのスクリーニング実演に参加され、前立腺がんの反応が残っていることを探知されたのです。(記事にはでてきませんが、O-リングテストでは、がんの病変スライドと体内の病変とが一致したときに、「同一物質間の電磁場共鳴現象」が起きて、リングが開きます。)
http://post-311.blogspot.jp/2013/03/ctpet.html

O-リングテストのメカニズムを理解するためには、人体の電磁気的性質を理解する必要があるといいます。この関係が初めて明るみに出たのは、20世紀初頭で、内科医で病理学者であった米国のアルバート・エイブラムスというスタンフォード大学教授でした。

エイブラムス教授は、昔の医者がよくおこなっていた患者の身体を指で叩いて診断する「打診法」の名手だったそうです。ある時、患者の身体を叩いていたときに偶然X線装置のスイッチが入り、打診音が鈍くなった(患者の筋肉が緩んだ)ことから、X線装置からのX線のわずかな漏れに体が反応したと考えました。

また、健康な被験者と疾患をもつ被験者を導線でつないだとき、健康な被験者の上腹部の打診音が患者同様に鈍くなったり、患者自身から採取した病変組織を患者の上腹部に近づけたときに、打診音がきわめて鈍くなることにも気づきました。

そして教授は、これらのことは、信号が電気的であり、採取した組織と体内細胞は共鳴していると考えました。

エイブラムス教授は臨床を続けて発表を重ねましたが、この偉大な発見は、追試を受けることなく、医学史上から抹消されたといいます。このような「異端の学者」たちの研究成果がグッドハート博士の応用運動機能学の礎になったのでした。

そして1970年代後半に、ドイツの技術者パウル・シュミット氏が波動療法を創設しました。シュミット氏はもともとトンネル技術者で、トンネル工事のために、地中の障害物を採掘前に確認する方法を模索していました。

注目したのがダウジング法という地中の物質や水などの波動を地上で探知するというもので、この技術を多くの医師たちと共同で研究・活用してきました。30年にわたって私財をなげうって、人間の各臓器が有する波動の周波数や病気のときにもたらされる変化などを調べつづけたのです。

そこでシュミット氏が確認したのは、「すべての病気にはそれぞれ固有の振動数がある」ということでした。臓器でも各部位の病変でも人種に関係なく同じ波動が発されていたのです。

さらに、体内の波動を、外部からの波動で調整することで病気を治す方法が確立されました。これが波動療法で、ドイツを中心に代替医療として活用されています。

実は、ソ連時代に、宇宙に飛んだ宇宙飛行士の健康管理を地上で行う時にも、この方法を利用して開発されたシステムがあったといいます。「被験者」となる人が、イヤホンで飛行士の体内の波動を収録し、地上のコンピュータ分析にかけられていたとか。

1991年のソ連崩壊と前後して、このような研究者の多くは、自分の成果物とともに、欧米に亡命して波動療法の機器が広く知られるようになったそうです。

考えてみると、人体も地球も電気的な性質を持つことは広く知られるところです。

分子栄養学でみる代謝は、もともと体内の物質と遺伝子分子との合成(同化)と分解(異化)という化学反応であり、今ではそのメカニズムはすべて、電子のやりとりで説明できます。太陽から生命体に繋がるエネルギー変換も、食物から細胞までのエネルギー変換も、反応の主役は電子です。

波動療法は、成果があがっている一方で、理論に対してはまだ科学者たちが首をかしげることも多いそうですが、いずれは量子論方面から理論が追いつくかもしれません。


★この記事はメールマガジン、栄養で被ばく・ガン・ウツと闘う「アンチエイジング」でも配信しました。

2013年4月26日金曜日

リンパ球過多で免疫力強すぎてアレルギーになったら

免疫学の安保徹先生たちの研究で、病気の約8割は、ストレスで白血球のうち顆粒球が増えすぎて交感神経過敏状態になることがわかりました。

逆に、リンパ球が増えすぎることは、それくらい少ないということですが、リンパ球増えすぎで起こる病気も徐々に増えています。

外来抗原と戦うリンパ球が増えすぎて、免疫力が過剰になり、発症するのがアレルギー疾患。アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、通年性鼻アレルギー、花粉症などですね。

抗生物質やアスピリンなどに過剰に反応したり、虫刺されに対する過剰反応や、うるしにかぶれやすい、じんましんが起きやすいというのも、リンパ球が多い人に起こる現象です。

ストレス増加の逆なので、「リラックスしすぎ」が原因なのですが、過保護であったり、大人の場合は運動不足と食べ過ぎが続きすぎたりで、副交感神経が優位になる状態です。そこへ近年の刺激物質の増加が拍車をかけます。

リンパ球はウィルスと戦ってくれますが、増えすぎると過剰反応を起こします。炎症が激しくなり、尋常でない高熱が出てしまいます。リンパ球過多の場合は、風邪も重い症状になります。

そもそもアレルギーの症状は、抗原や異物を排泄しようとするために起こっているので、アトピー性皮膚炎などは、抗原が入ってきた部分に血流を増やして、その場所の抗原を希釈してしまおうという反応です。

気管支ぜんそくは、急速な勢いで気管を閉じて抗原を入れないようにしようと、強い息で吐き出す反応です。

こうした症状自体は不快でも、治癒反応なので、それを抑えてしまって問題の解決にはなりません。

では、どうしたら本当の治癒や再発予防になるでしょうか。顆粒球が多過ぎるときは、副交感神経優位に戻すように、リラックスにもっていきますが、リンパ球は交感神経の刺激になるように、体を動かすことが必要です。

アレルギー疾患、とくに子どもに多いのが、アトピー性皮膚炎と気管支ぜんそくで、過去数十年、増加の一途をたどっており、近年は社会生活に支障をきたす重症・難治患者が増加しています。

未だに根本原因は不明とされていますが、安保先生の免疫学では答は出ています。ガンが免疫抑制の極限で起こっているのと正反対で、アトピーなどは免疫の行き過ぎで、副交感神経優位が持続しすぎる背景があります。

赤ちゃんは泣くものですが、泣くと交感神経が強い緊張状態になります。昔はすぐにはあやさなかったといいます。ところが、今ではすぐあやす。あやされればリラックスします。これで乳飲み子のときから副交感神経優位がはじまるわけです。

さらに、食事の内容が飛躍的によくなりました。これも副交感神経優位を招きます。また、子どもが昔ほど外で遊ばなくなりました。外で遊んで体を動かすことは交感神経を緊張させるよい機会で、紫外線を適度に浴びるというメリットもありました。紫外線をあびると体は疲れます。夜は疲れているからぐっすり眠れます。

人間の子どもは、生まれた直後は肺呼吸の酸素ストレスで、顆粒球が即座に増加しますが、それは4、5日でおさまって、そのあと4歳までは圧倒的にリンパ球が多い体質が続きます。

1歳から4歳までは、とてつもない勢いで成長し続ける時期なので、その成長のエネルギーと相殺されて、リラックス過剰にならずバランスがとれます。

4歳から15歳くらいまでは、リンパ球と顆粒球の割合が接近します。リンパ球50%台ということはリンパ球過剰体質です。体が排出すべき異物との戦い方を学習していく過程ですね。

15歳から20歳ぐらいで逆転して、顆粒球60%、リンパ球35%の成人型になっていきます。つまり、15歳ぐらいまではリンパ球が多いこと自体は悪くないのです。

しかし、過保護、運動不足、肥満などであまりにもリンパ球が多くなるとアレルギーの発症に結びついてしまうのです。

アレルギー反応は、塩素、残留農薬、排気ガスの微粒子などの有害物質を排泄するために起こっていることもあります。

子どもたちの生き方が副交感神経過剰優位となり、アレルギー体質を招いているところへ、刺激物が昔より増えているので、リンパ球が過剰反応するアレルギーが増々発症しやすくなるのです。

シックハウス症候群では、住宅建材に含まれている有害物質が空気中に漂うだけでなく、気密性が高いために換気が悪くて炭酸ガスがたまりやすく、埃もたまりやすくできています。カーペットも畳に比べると埃を出しやすく、ためこみやすいのです。

アトピーはどんどん低年齢化しており、水道水の塩素がもとでアトピーを起こしている赤ちゃんもたくさんいます。体表に付着した塩素を排出しようとして、体じゅう真っ赤に腫れ上がっています。少なくとも最後は塩素を除去した水で肌をすすぐことが必要で、それを続ければやがて症状はおさまってきます。

お風呂のお湯の塩素は、大人ひとりが入っておけば体に吸着してしまうので、赤ちゃんのお風呂に使う前に大人が先に入るといいようです。

歯の治療にアマルガム(合金)が使われている場合、その中の微量の水銀が少しずつ口内に溶け出すので、これが原因でアレルギーを起こすことがあります。歯医者に頼めば安全なつめものに取り替えてもらうことができます。(最近はアマルガムをあまり使わない傾向にあるようです。)

子どもがひどい湿疹で苦しんでいるとつらいものですが、リンパ球が多いというのは、実は長生き体質だとか。子どもの頃しょっちゅう風邪をひいたり寝込んだりした人に限って長生きすると昔から言われます。

体を鍛えて、リンパ球過剰を治して対処すれば、嘆かわしい体質ではありません。リンパ球増多で逆にガンになることもあるそうですが、戦う力を元々もっているので、漢方やハリ治療で簡単に治せることも確認されています。

花粉症などで確認されていますが、栄養剤でも自律神経や免疫の調整ができます。通常免疫力の強化に貢献するビタミンCは、免疫力過多でアレルギー反応を引き起こすヒスタミンの抑制・分解も行います。

白血球が過剰反応してしまう粘膜側を、良質タンパク、ビタミン、ミネラルで強化することでも症状軽減できます。[花粉症対策(分子栄養学のススメ)参照]


とはいえ、すでにステロイドなどの対症療法で、リバウンドと薬物依存の悪循環に苦しんでいる人も多いかもしれません。ステロイドは体内にも存在する物質で、ステロイド剤を短期で適量使える医師のもとで救済された人もいますが、長期の対症療法依存は免疫力を抑えつけるのでやはり危険です。

5歳の娘が刺絡療法でアトピー性皮膚炎を克服した例を、母親の手記として安保徹先生が著書で紹介されています。アレルギーと、その対症療法の治療で苦しんでいる人すべてに参考になると思えるので一部紹介します。

生後3か月で口のまわりの皮膚がただれ始め、小児科で相談。乳児によくある湿疹で片付けられて、その後さらに悪化。口のまわりを掻き壊すので透明な液体が流れるようになり、総合病院でアトピー性皮膚炎と診断。ステロイド軟膏を朝晩塗るようになって、すぐに炎症は治りました。

でも、全身汗ばむほどの場所にいても、ステロイド剤を塗っている口のまわりだけが真っ白で血の気がないことに気づき、よほど症状がひどい時以外はステロイドは極力使わないようにしていました。

4歳で幼稚園のプールに入るようになるとアトピーが悪化し始め、全身に湿疹が広がり、プールをやめても、ステロイドをぬっても肌の状態が戻らず、かゆさのためか夜もよく眠れず、昼間はぼんやりするようになり、子どもらしさがなくなっていきます。

福田稔先生の薬を使わない刺絡療法を知って相談に行ったとき、先生は、この子の両手足の指と頭頂部に針をさしながら、足をさすり「こんなに足が冷えてちゃ、つらいよな。もうすぐあったかくなるからな」と言われたそうです。

ステロイドの副作用で体の血液が滞っていたのです。週2回の通院が始まり、最初の2週間はステロイド離脱のリバウンドに苦しみましたが、その後食欲が旺盛になり、積極的に遊びたがるようになり、風邪をひかなくなりました。しょっちゅう肺炎や気管支炎をくりかえしていたのが、一冬風邪をひかずに乗り切ったそうです。

******************
安保徹先生の免疫革命ではステロイドについて、引用したいことがたくさん出てくるので、こちらに入れておきます。↓
ステロイドはアトピーを治さない
ステロイドの副作用は精神生活にまで害を及ぼす

ムヒなどの虫刺され薬も、一時はステロイド入りかどうか小売店で表示されましたが、すぐに取り止めてしまったので要注意です。

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2013年4月21日日曜日

三井温熱療法で知った体じゅうの冷え


所用で東京に行ったついでに、浅草にある三井温熱の東京サロンで注熱治療を受けてきました。



三井温熱療法というのは、60歳で教職を退いてから3年かけて鍼灸や指圧の学校に通い「あんま」となった三井と女子(みついとめこ)先生が開発した治療法。シャワーのような形をした温熱器で背骨を中心に体に遠赤外線の熱刺激を与えます。

免疫学の安保徹先生や刺絡療法を行う福田稔先生がそうであったように、三井先生も、ほとんどの病気はストレスと冷えが自律神経の乱れを起こすことが原因と考えました。自律神経や血行に影響する温熱やリラックスの効果は、全身に運ばれる栄養の効果を考えるときにも無視できないので、今回は体験談としてとりあげます。

このシンプルな温熱治療器が冷えやコリだけでなく、ガンを含む多くの病気を治してきたという驚くべき経緯があるのですが、統合医学医師の会の講演会で前田華郎先生が紹介されています。

前田先生は、横浜でマイクロ波の波動共鳴を使って、より効率的に難病患者を治療されていますが、ご自身が前立腺がんにかかったときには未だ共鳴医学の事を知りませんでした。そこで、既に面識のあった三井先生の温熱治療器を購入してガンを治したそうです。(その後、念のため開腹手術したときに出てきたガン細胞はほとんど死んでいたとか。)

この経験から、前田先生は色んな病気のセルフケアのために、遠方の患者さんや講演会の聴衆に、三井温熱治療器を勧めています。

このタイプの温熱治療器は7~8万円とちょっと高価ですが、例えば保険を使っても百万円以上の治療費がかかる難病の予防や早期治療ができると確信が持てれば購入する価値はあるかもしれません。(特許が切れて需要が増えると遥かに安くなるとは思いますが。)

私の場合、昨秋から半年たっても完治しない妙な気管支炎と、内部被曝の影響と思われる軽い鼻血が気になるので購入。体にとりこんだ放射性物質が熱で排出できる場合があるとも考え購入しました。
http://ameblo.jp/chihointokyo/entry-11505087146.html

温熱器で設定できる温度は熱刺激に効果が認められている45℃以上の5段階で、45℃、55℃、60℃、65℃、70℃。

背骨からスタートして2~3秒ずつ骨や筋肉に軽く押し当てていきます。健康な箇所は温熱をあてると気持ちいい熱さ、問題がある箇所は、ギャーとかアチチという焼け火箸を当てたような熱さを感じます。我慢は禁物なのですぐ離しますが、周辺を温めたりしながら続けます。

毎日繰り返し注熱して体を温めているうちに治ってくると、激しい熱さがとれて、気持ちいい熱さになるそうです。

私の場合、55℃や60℃をよく使いますが、背骨や肩だけでなく、胸腺や甲状腺などあまりに全身あちこち「ギャー」という熱さなので、使い方を間違っているのではないかと思い、プロに診てもらおうと思ってサロンに行ったのでした。

結果、なんと全身冷えまくりであちこち滅茶苦茶硬かったのです…。三井温熱サロンではプロ用の86℃設定の温熱器で、肌表面に小さな円を描くよう感じで、すばやくなでるように注熱していきます。

なでているだけなのに、やはり火箸を当てられたような「アチチッ」で飛び上がりそうになることの連続でした。つまり私の体には悪いところがたくさんあるわけです。

衣類、寝具、カイロで冷え予防は徹底しているつもりでした。ジムで筋肉をつけてからは代謝はいいし、ヨガやピラティスではストレッチによるリラックスとのバランスもいいし、食事とサプリで良質タンパク、ビタミン、ミネラルは摂っているし、以前悩まされた便秘もほとんどない。内部被曝で呼吸器が多少やられてたとしてもなぜ冷えがそんなに…。

ここで思い出しました。生理痛がひどかった頃、鎮痛剤は必ず飲んでいました。月に1、2日といえども20年以上。カゼをたまにひくと、すぐ風邪薬を飲んでいました。これら消炎鎮痛剤は極度に体を冷やす薬です。喉の腫れがひどいと抗生物質まで処方してもらっていました。当然、免疫力は低下します。

そして、いま睡眠導入剤デパスの減薬中です。熟睡をサポートしてくれる睡眠剤ですが、これも長期で体を冷やします。昨年までは半減期がもっと長いユーロジンも一緒に15年ぐらい毎晩服用していました。

天然成分の栄養剤に切り替えるべく、5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)メラトニンなどの体内に存在する物質のサプリを摂っていますが、一方でデパス1mgを半分の0.5mgにしようとする段階で手間どっています。

しかも、震災直後まで住んでいたマンションでは浴槽に問題が多く、5年くらいの間、ほとんど毎日シャワーでした。お風呂でも長湯は苦手です。

三井温熱サロンの治療師さん曰く、「毎日自分でもやったほうがいいですよ。こんなに全身あちこち硬くて冷たいと眠れないですよ。」

なるほど、長期で体が冷える薬の服用を行ない、副交感神経が十分に働かないことが大きな原因で、眠りの問題が解決できていないのだと思いました。

サロンを出た後は、前夜の夜行バスでの寝不足がウソのように体が軽く楽になっていましたが、その夜以降もやはり自分の温熱器を当てると、肩や背中、甲状腺、胸腺、そして腎臓のあたりなど「アチチ」の連続です。

寝つきが悪くなった人でも、軽度であれば、ビタミンB群の補給だけで治るといいます。睡眠や体温調整に関与するセロトニンという脳内合成されるアミノ酸の働きを取り戻せます。また、そのままセロトニン生成に直結する5-HTPというハーブを摂取すると、より効果的に不眠解消に効果があることがわかっています。

ビタミンB群はアミノ酸が神経伝達物質として生成されるときの化学反応に必要とされるので、タンパク質やアミノ酸が十分存在し、機能しているときはビタミンの補給だけで済むわけです。

(ちなみに、不眠に効果がある物質は、そのまま抗不安、抗ウツの効果があるものが多いです。そして寝不足が引き起こす免疫力低下も予防できます。)

眠りのために、副交感神経が優位な状態を求め、そのために必要な栄養をたくさん摂っても、肝心な箇所の血流が悪くて冷えたままだと、眠りたい時間になっても交感神経が優位なままで眠れません。

薬は人体が本来持っている機能を抑制して代理として自らが働いてしまうので、機能が抑制されたままの細胞周辺の血流が滞ってしまうと考えることもできます。これが長期間繰り返されたために、私の体は運動やサプリを含む飲食では簡単に戻らないほど、あちこちが冷えてしまったようです。

さらなる減薬(そして最終的な断薬)と栄養の補給でも副交感神経を正常な状態に戻すことも可能かもしれませんが、やはり並行して体を温めることは重要だと思いました。

もともとお風呂が好きな人は、お湯に浸かる回数や時間を増やすだけでも治癒の効果がアップするはずですが、そこまで風呂好きな人であれば、すでに免疫力が高く、副交感神経が十分機能しているかもしれません。濃いコーヒーを夜に何倍飲んでも、睡眠は全く影響されないという知人がいましたが、無類のお風呂好きで、最低30分は湯船の中という人でした。

三井温熱器は、2~3秒ずつピンポイントで動かすだけなのに、60分タイマーの半分が過ぎる頃にはお風呂上りのように体の芯からポカポカしていることが多いです。

★この記事はメールマガジン、栄養で被ばく・ガン・ウツと闘う「アンチエイジング」でも配信しました。


三井温熱治療器II
【使いやすくなって新登場!医療機器の温熱療法器】

2013年4月12日金曜日

リンパ球アップで免疫力アップ


みなさんはお医者さんに会う時にどれくらいの時間を問診にかけてもらっていますか?これまでの人生や日頃の生活習慣について、質問されたことはあるでしょうか。

本気で患者さんを救いたいと願う医師や治療家らが必ず行なっているのが、苦しみをもたらした原因を知るための問診です。

白血球のうち、顆粒球が60%を超えるほど多くなると(つまりリンパ球の比率が下がると)、本来細菌などを分解・紛糾するために出す活性酸素が粘膜などの細胞を破壊してしまうという話をしました。

リンパ球も増えすぎるとアレルギーなど様々な害が出ますが、それは比較的稀で、病気の8割は、
 心身へのストレス⇒交感神経の緊張⇒顆粒球増多
によることが確認されています。

これは、安保徹先生や福田稔先生が、いわゆる難病の患者に、丁寧な問診をしてきたことによる結論です。

現代医学は、例えばガンの原因を発がん物質に見いだそうとするのですが、実際に問診してみると、ガンを発症した人が特別に発がん物質を多く取りこんでいたり、紫外線に晒されていたりという事実がなく、約8割の人に共通するのが、心身になんらかのストレスを抱え、非常につらいことを経験していたということです。

これには、冷房が強すぎる職場で長期間過ごしていたことなども含まれます。また、不要な薬物を長期間服用していた例もあります。

「交感神経が優位」というのは、良くも悪くも興奮状態で、血流が悪く、体が冷えている状態です。

ほとんどの病気と闘うためには、食事や睡眠のときに使われる、リラックス状態をもたらす副交感神経が優位になっている必要があります。

交感神経優位が続きすぎると、寝付けなかったり眠りが浅かったりして、血行が悪くなり、そのために免疫力(リンパ球の数や比率)が下がって悪循環に陥ります。

安保先生たちが、よそで医者に匙を投げられた患者のために最初に行うことは、処方されてきた薬をやめさせることです。

体のどこかが調子悪くなると、自然治癒反応としてリンパが血流を増やし、熱や痛み、腫れなどの不快な症状が出ますが、現在の薬物療法ではその表面的な不快感を抑えつける薬を飲ませます。
これは体の正常な反応を抑えつけるものです。

たとえば、生理痛などの痛みは冷えが原因なのですが、消炎鎮痛剤は痛みの感じ方を鈍らせると同時に血流を下げて体を強く冷やす働きがあります。表面的な不快感を下げると同時に、不調の根本要因は増やしていることになります。

月経困難症、子宮内膜症、子宮筋腫、肺管炎、卵巣嚢腫なども、冷やされたり、消炎鎮痛剤を長期間服用しすぎて起こる病気だと考えられます。

ガンや膠原病などにも同じ論理が当てはまります。

ガンが発生する場所は、皮膚と神経の上皮や、消化管と肝臓の上皮など、いつも組織が再生して細胞分裂が盛んな部位です。増殖の失敗も起こるし、老廃物もでます。すると顆粒球が押しかけます。
こうした場所には常在菌も存在するので、顆粒球が出す活性酸素に晒されやすくなります。

劣悪な環境のために正常細胞がガン細胞を出す遺伝子に変わることは既に知られるところです。交感神経緊張状態で、顆粒球が押し掛けた状態で細胞分裂を強いられるときに、活性酸素が増殖遺伝子のDNA変化を起こし、それがガン細胞をつくる指示に変わって発がんします。

(リンパ球の絶対数が少ない状態である免疫不全が長く続くときにも発がんします。)

顆粒球の比率を下げ、リンパ球の比率を高めることで免疫力が上がり、ガンの原因を取り除けることがわかってきています。

ガンというのは、実はリンパ球に殺されやすいので、リンパ球の数をあげるような生活をしていると、なかなかかかりません。実際私たちの体内では毎日百万個のガン細胞が生まれていると言われますが、簡単には発病しません。

ところが、がんセンターなどで抗がん剤を使う場合、増殖細胞そのものを正常細胞かガン細胞か区別することなく攻撃します。また、見かけの不快感に対処するため、ガン細胞を殺してくれるリンパ球を痛めつけます。

ガン患者のほとんどは、リンパ球が30%を下回る免疫抑制状態だといいます。副交感神経を刺激するような生活にもっていき、リンパ球が30%を超えるようにすれば、ガン細胞が自然退縮していくことは既にわかってきています。

膠原病など他の病気を予防・治癒するにも同じことが当てはまります。

リンパ球の数、つまり免疫力を上げるためには、リラックスしやすい環境を作り、食事で腸管を使い、よく眠り、そして、よく笑うことです。

実際、吉本新喜劇を長時間楽しんだあとの患者たちのリンパ数が非常に高くなっていたことや、膠原病で治療法がないと言われた人がひたすらコメディを見て好きな物を食べているうちに病気が完治してしまった例など、笑うことによってリンパ球が増え、免疫力がアップすることはよく知られています。

こう考えてくると、ガンが怖い病気だと思い込んだ人々による「余命告知」とはなんの意味を持つのでしょうか。

そもそも「余命」などいつからわかるようになったのでしょう。

患者を診ながら、顔つきや肌の色まで見分けがつくようになることはあり得ます。実際、手のひらや足の裏以上に、顔は体中の状態が部位ごとに現れることがわかってきています。(バイ・ディジタルO-リングテストの大村恵昭医師の「顔を見れば病気がわかる」参照。)

でも、そうした経験や能力がない場合は、病院を中心としてとった統計値に基づいたデータで余命宣告しているにすぎません。

代替医療など保険医療以外の療法で多くの命が救われていることから考えると、治療に失敗して死なせている医療機関のデータが元になって作られた「余命」データです。

治療法があることも知らずにガンだと告知されれば、それだけで免疫力は大幅に低下します。リンパ球の数が減り、交感神経が緊張状態になって顆粒球が増え、ダメージを受けやすい状態が作らます。

自分で気持ちを切り替えられない人にはとても役立つのが、抗鬱効果と鎮痛効果が高く、薬物の副作用まで抑えてくれるビタミンCなのですが、保険医療では1日2グラムまでしか許可されません。

また、副交感神経を刺激するアセチルコリンという神経伝達物質を肝臓で作るにはどんな栄養素が必要かも考慮されません。(例えば、不足しやすいコリンにはレシチンが有効。)

余命告知を受けて代替医療で完治した人のエピソードでよくみかけるのが、他の医療を受けたことを内緒にしてがんセンターの検診に行った場合の主治医の言葉です。「あなたと同じ症状だった患者さんたちは、みんな1年以内に亡くなりましたね」と。

単に治療法が異なるだけでなく、治るという希望があるかないかでリンパ球の数も大きく違っているかもしれません。



2013年4月8日月曜日

人生最大のストレスを体験する出生時

私たちの自律神経には、交感神経と副交感神経があり、そのバランスが大事ということは心療内科の医師らもよく口にするところです。

筋肉を使ったり、ストレスを受けて興奮しているときに活発なのは
 -→交感神経。
リラックスしている時、睡眠時、飲食物の消化時に使われるのは
 -→副交感神経。

これら自律神経に関して、白血球との関係を研究してきた免疫学者、安保徹先生の、新生児に関する発見のお話を紹介します。

ほとんどの疾患の原因や改善方法が、人体の仕組みの中で共通しているという
認識で、このブログでも栄養素を何度かとりあげてきました。

  

a - 赤血球、b - 好中球、c - 好酸球、d - リンパ球

今回は栄養素は登場しませんが、全身にいきわたる自律神経や白血球に注目した免疫システムを考えると同じことが言えるため、そこに注目します。

自律神経である交感神経と副交感神経の働きは、骨髄から出る白血球の構成の変化に関係しています。

白血球は、ふだんは血液の中をくまなく循環しています。重量比では赤血球96%に対してたった3%ですが(1%は血小板)、異物が入った時にいつでもその現場に辿りつけるように監視体制をしている細胞です。

白血球は大きくわけて次の3種類あります。
●マクロファージ、
●顆粒球(かりゅうきゅう)、
●リンパ球

顆粒球とリンパ球はマクロファージをもとにしてうまれたものです。

マクロファージは血管を流れるときはふつうの球状ですが、アメーバのように居場所によってその形を変え、異物があれば飲み込み、炎症があるとその場へかけつけるという白血球の基本細胞です。

たとえば、血液の中に墨汁を入れたりすると、まず血管内皮細胞がどんどん墨汁の微粒子をのみこんで、血液中から排除します。すると、マクロファージがやってきてのみこみます。これは栄養にもならないし、酵素でも分解できないし、と判断して、時間をかけて腸に運んで排泄するかあるいは肺に運んで痰にして出します。


生物が進化するにつれて、処理しなければいけない異物も多用になったので、基本のマクロファージから、
 ●貪食能を強めた大食いの顆粒球 と、
 ●貪食能を退化させ、接着機能で免疫を司るリンパ球
ができました。




白血球のなかのマクロファージは5%ぐらいで、顆粒球が60%、リンパ球が35%ぐらいの比率です。





顆粒球はマクロファージよりさらに大食いで、細菌の様な粒子の大きい異物を丸ごと飲み込んで、消化酵素と活性酸素を使って分解・紛糾します。

花粉やダニの死骸などが微生物などによって分解された果ての粒子など、微細な粒子だと、小さすぎて飲み込み作用が働かないので、接着させて異物を捕らえるようになったのがリンパ球です。

リンパ球は接着分子を使って、微細な抗原(ウィルスなど)を処理する免疫系をつくりあげました。

厳密な意味での免疫というのは、このリンパ球の働きであって、顆粒球が細菌などをのみこんでその場ごとに処理することは免疫とはいいません。

顆粒球もリンパ球も、異物排除には重要ですが、どちらも過剰になると体によくないことをひき起こします。

今回はストレスで増加する顆粒球についてみていきます。

顆粒球は、ほんの1~2日の寿命の細胞です。骨髄で作られて、血流の中に出て、最後は粘膜で死にます。このルートで顆粒球が活性化すれば、あちこちの粘膜が破壊されていきます。

たとえば、皮膚の上皮。寝不足だったり夜遅くまで仕事をすると、翌朝の髭そりやお化粧のときに、ポツポツ吹き出物のようなものが出ているのがみつかったりしますよね。

皮膚は破壊されにくいのですが、その下にある皮下組織や汗腺はとても敏感で破壊され易いので、顆粒球が増えすぎるとブツブツになってしまいます。

重要なのは、細菌による感染症になっているのでなく、ただストレスがあれば単独で顆粒球が血中や組織中に激増し、しばらくすると粘膜に辿りついて、そこで組織破壊を起こすというメカニズムがあるということです。

こうした顆粒球増多のストレス原因説を裏付けているのが新生児だったのです。

大人の白血球の数はだいたい(血液1マイクロリットル中)5~6千個で、1万個を超すことは滅多にありません。ところが、新生児は出生時の白血球が1万5千個もあり、そのほとんどが、顆粒球です。

ものすごいストレスに晒されたということです。

ここで大抵の人は狭い参道を通ってくるストレスだと考えるのですが、安保先生の考えは違いました。調査で確認されたのは次のとおりです。

母親の胎内からこの世に出てきたときの一番の変化は酸素の取り入れ方です。へその緒で血流を通して母体経由で酸素交換をおこなっていたのがオギャアと泣いた瞬間に、自前の肺が膨らんで酸素を採り入れる方法にかわります。

このとき体内に入ってくる酸素濃度も一気に上がります。そして代謝が一気に上がりストレスとなります。

楽に鳴き声を上げている赤ちゃんはなく、まるで死にそうなくらいに苦しそうな、真っ赤に鬱血した顔をしています。(だから「赤ちゃん」と呼ぶんですね。)

そして酸素を吸って白血球(とくに顆粒球)がどんどん上がって、泣きやむころには「顆粒球増多症」が完成しています。

これは新生児に起こる一連の現象の謎解きにつながっています。

新生児は生まれてすぐにはミルクを飲むことができないので、1、2日の間は体重が減り、身体もしぼんでしわしわになります。これは、酸素の吸い過ぎで興奮して顆粒球が増え、交感神経が極度の緊張状態にあるためです。

消化器官の働きというのは、副交感神経が支配しているので、交感神経緊張状態にあるうちは、おっぱいにしゃぶりついても飲めないのです。その後、2、3日めには興奮が完全にとれて飲めるようになります。

赤ちゃんの顆粒球は血管だけでなく、肝臓でも増えていて、肝障害のような数値が出ます。

胎内にいるあいだは肝臓で造血を行なっているのですが、この世に生れ出ると同時にその機能は、骨髄に移されるのです。すると、肝臓で作られた血の中にあった胎児型ヘモグロビンをもった赤血球が壊されます。これが黄疸がおこるしくみだったのです。

新生児黄疸は生まれて1週間目ぐらいにおこりますが、私たちが打撲で内出血をおこすときも、最初紫色だったのが1週間くらいかけて沈着変性してから黄色くなるのと同じです。

この新生児の顆粒球増多の真相は、私たちの病気がどうやってつくりだされるかを解き明かしています。

新生児黄疸でおこっている、
「ストレス⇒交感神経緊張⇒組織破壊」

を基本に考えると、
他にもストレスで起こっている組織破壊の病気が沢山あることがわかります。

歯槽膿漏、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、痔疾など、どれもストレスが原因で粘膜に破壊が起こる病気です。粘膜で組織破壊が起これば、急性膵炎、急性腎炎、突発性難聴などが起こります。

対症療法は解決にはならないので、ストレスの解消をすれば病気は治癒に向います。

実はここから、膠原病や発がんのメカニズムまでみえてくるのですが、長くなるのでまたの機会にします。