2013年8月16日金曜日

ビタミンC:活性酸素除去用の電子を2つ持つ特別なスカベンジャー

被ばくといえばガンや白血病が思い出されますが、チェルノブイリの除染作業員の話などでも、むしろ脳が色んな形で侵されていくことが怖いことがわかります。
http://ameblo.jp/maimaikaimei/entry-11080073452.html

脳腫瘍や脳梗塞とはっきり診断されるとは限りません。おかしいと思ったときには、断固として正しい措置がとれるかどうかで、運命がわかれます。

チェルノブイリのあと、ウクライナで病気になる人が急増したのは5年後6年後。日本では2016年から2017年に目立ってくると予想されています。野菜や酵素、そしてビタミンCで、日頃から放射能や活性酸素を除去するにこしたことはありません。

ここで、体の酸化や抗酸化物質としてのビタミンCの役割をふりかえってみます。

体内の細胞が酸化によって損傷して、風邪をひいたり、疲労したり、老化したり、ガンになったり、放射線の被曝症状が起きたりしているときは、「活性酸素」によって、細胞の分子から電子が奪い取られているときですね。

皮をむいたリンゴで考えると、わかりやすいかもしれません。外気から守ってくれる皮をむいてしまうと、リンゴの実は空気中の酸素に晒され、徐々に茶色が広がって、不味くなっていきます。電子を奪われた分子は、どこかから電子をとってこようとするので、連鎖反応で細胞組織が次々損傷していくのです。

リンゴを塩水や酢に浸けてから取り出すと、抗酸化物質が電子を酸素に差し出して、守ってくれるので、しばらくの間は表面の白さが保たれます。

これが、抗酸化物質で細胞を守っている状態です。ちなみに、塩水やお酢のかわりに、アスコルビン酸(ビタミンC粉末)を表面に塗っても同じ効果があります。

でも、こまめに塩水に浸けてやらないと、抗酸化力は比較的短時間で落ちて、茶色く損傷を受けた細胞が広がりますね。活性酸素に電子を渡してしまうと、効果がなくなっていくからです。

いっそ、たっぷりの塩水に浸けたままにしておけば、皮に包まれていたときのように、かなり酸化が防げます。

大量のビタミンCを小分けにして体に頻繁に入れていくとき、細胞はこの状態に似ています。しかも、大量に摂っても害がなく、安全に抗酸化力を高い状態に維持できる物質は、今のところ他にみつかっていません。

なぜビタミンCがそれほど特殊なのかは、その分子構造に関係があります。

ビタミンC、即ちアスコルビン酸は、活性酸素に渡せる電子を2つも持っています。1つめの電子を手渡すと、「アスコルビン酸ラジカル」に変わります。ラジカルといってもほとんど無害で短命の物質です。電子を手渡すことによって、活性酸素は無害になります。

アスコルビン酸ラジカルがもう1つの電子を手渡すと、デヒドロアスコルビン酸に変わります。そして、デヒドロアスコルビン酸は、酵素などと反応して電子を渡されることによって、つまり還元されることによって、元のビタミンCに戻ることができます。

(デヒドロとは「脱水素」の意味ですが、原子番号1番の水素は陽子も電子も1個ずつしかないので、電子を差し出した後に、陽子が他の物質とくっつくと、水素原子が1つずつ減っていくわけです。つまり、C6H8O6だったアスコルビン酸が、C6H6O6のデヒドロアスコルビン酸になります。)



体内で一番豊富に存在する抗酸化物質はグルタチオンといいますが、グルタチオンとアスコルビン酸はとても相性がよく、お互い電子を活性酸素に提供しても、自身が消費されることなく、電子のリサイクルを含めた代謝を繰り返し体を健康に保ちます。
http://bit.ly/17BmJ7o

体内では迅速に大量のビタミンCを吸収することができますが、それと同時に腎臓ではビタミンCを血液から分離して尿へ排出します。

電子を渡して酸化したビタミンCは、リサイクル過程で電子を渡されるまで体内にいる必要はなく、次々入ってくる新しいビタミンCに道を譲って体外に出て行くことができます。

細胞が病んでいる時は酸化状態なので、活性酸素除去のための電子と修復のためのエネルギー供給を常時必要としています。絶え間なく電子を供給することで、ビタミンCは細胞のエネルギーを節約し、細胞を守り続けることができます。

皮をむいたリンゴを塩水に浸けっぱなしにしているように、細胞が必要とする間じゅうアスコルビン酸を浴びせるように摂りこめば、最適な状態で使われます。

健康な細胞には豊富なビタミンCが存在し、損傷を受けた細胞には酸化したアスコルビン酸である「アスコルビン酸ラジカル」や「デヒドロアスコルビン酸」の比率が高くなる事がマウスの実験でわかっています。(同様に、細胞に最も豊富に存在するグルタチオンも、損傷を受けると酸化した状態の比率が高くなります。)

他の抗酸化物質では、ビタミンCのように大量に摂れません。たとえば、コエンザイムQ10は無毒ですが、脂溶性のため体内に蓄積してしまい、細胞内への電子の流れが継続して必要なのに停まってしまうのです。

ビタミンEも脂溶性で、大きな高分子なので大量に摂っても流れが持続しません。セレンも抗酸化物質ですが、大量にとると毒性があります。

ビタミンCは小さな水溶性の分子で、毒性はほとんどなく、1日当たり最高で200グラムという大量摂取が可能で、その量に応じて電子を提供し続けられるのです。ビタミンCの大量摂取は、病気を治癒するだけでなく、健康なときでも体の酸化還元状態(Redox)を、より「還元」(Reducing)に近い状態に維持することができるとしています。

病気の治療のために使われるビタミンCの薬理効果のでる摂取量は、日常の健康維持のためにとる基礎的栄養素の量とは全く異なります。

たとえば合計8グラムのビタミンCを1日中細かくわけて摂取することは、病気の予防には十分かもしれません。でも、風邪の兆候がではじめたら、これほどの量でも全然足りません

ビタミンC基金(The Vitamin C Foundation)では、病状が出始めた段階での摂取では、20分おきに8グラムのビタミンCを、3~4時間継続して(腸が下痢にならず受け付ける限り)飲むこと、その後は、量を少し減らして4~6時間、同様に飲み、症状の再発を抑えることを推奨しています。

つまり、8グラムという大量であるはずの数字が、病気になったときには最低限の量として20分ごとにとるべき、ということなのです。

メガビタミンで多くの患者を治療してきたキャスカート博士は、様々な疾病で、下痢に到る前の腸の最大許容量の目安を提供していますが、軽い風邪に対する30g(30,000mg)から、ウィルス性肺炎に対する200g(20,000mg)以上まで様々です。それぞれの患者の個人差はありますが、腸のVC許容量は病気の重要度に比例します。

何度も書いていますが、風邪に1グラムのビタミンCが効かないというのは、全然足りていないからです。

ビタミンなどに頼らず健康回復したいのであれば、それは自由ですが、栄養補給で病気や老化から快復したいのであれば、その物質が機能する量をとらなければ意味がありません。量を減らしたいのであれば、効果が出て症状がある程度収まってきてからです。(完治するまでは、ビタミンC摂取量の増減によって快復が進展したり症状が戻ったりします。)

ビタミンCの点滴療法や高吸収のサプリは、保険が効かないので敬遠しがちです。(実際には保険を使って余計な薬物を飲むより長い目で見て安くつきますが。)でも、粉末アスコルビン酸の状態のビタミンCなどは、1kg(=1000g=1000,000mg)が送料込1,680円で入手できます。
http://amzn.to/16Npvq1

仮に平均3割ぐらいしか吸収できずに尿に排出してしまうとしても、1グラム(1,000mg)当たり2円かかりません。酢の物やサラダに使うと、一部はデンプンや脂質に絡まって腸まで届きやすくなるし、水に溶かしておいて、しょっちゅうチビチビ飲むと酸味が緩和できます。(^^)

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この記事は、この本の情報を元にしています。

Vitamin C: The Real Story:
The Remarkable and Controversial Healing Factor

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