2015年4月8日水曜日

プロテインをおいしく飲んで食べて、良質タンパクで放射能防御しよう

前回記事「致死量10シーベルトの放射能を腹部に浴びてもビタミンCで回復する」の続きです。

アンチエイジングや疲労回復、放射能の被ばく防御のためにビタミンCの抗酸化力に注目が集まる一方で、忘れられがちなのが、同じくらい不足しやすいタンパク質。からだをつくるメインの材料です。

栄養素はどれも大切ですが、一番大量に不足しやすいのが、ビタミンCと良質タンパク。その摂取を意識するかしないかでどれぐらいの差が出るか、興味深い例があります。

1980年の新宿バス放火事件の被害者で、全身の80%を焼かれ14年間医者も見放したケロイドに悩まされてきた杉原 美津子さんをご存知でしょうか。 ひょんなことから三石巌先生は、杉原さんのご主人と知り合い、彼女のこの症状を知り、結果から言うと、栄養摂取方法のアドバイスを中心に、約半年でほとんど完治させてしまったのです。(「医学常識はウソだらけ」p106参照

医学常識はウソだらけ
分子生物学が明かす「生命の法則」
三石先生はケロイドの治療経験を持っていたわけでばありませんが、ケロイドの隙間に正常な皮膚が残る手や腕を見て、分子生物学の理論的な立場から、この症状が一生治らないということはあり得ないと考えました。

DNAというその人体の設計図が残っていれば、材料を補えば正常な細胞が再構築されると考えたのです。このDNAという設計図は、言い換えればタンパク質の構造を暗号化したものです。必要なタンパク質がが十分にあれば、設計図通りの細胞を作ることができ、そのときに触媒として重要な役割を果たすのがビタミンやミネラル。特にビタミンCをはじめとするビタミン群、そして肌の修復には皮膚がとくに要求するビタミンAでした。

高タンパクと高ビタミンの摂取を始めてから2ヵ月後には、杉原さんの指に少女時代からあったペンだこが消えてしまったといいます。皮膚が再生し始めている証拠でした。

つまり、やけどをしてから14年間の杉原さんの食事は、そのままの体で生きていくには十分な栄養を摂れていたかもしれませんが、それだけでは損傷を受けた細胞を再構築するには不十分であったといえます。

辛い症状に悩まされながらも、それは一生背負っていくしかないとあきらめている人は多いと思いますが、たとえばそれは、体の中に入れてやる栄養の質と量が変われば、本来持つ自然治癒力によって細胞修復が行われるのかもしれません。(あるいは、カイロプラクティックなどの整体によって、関節のどこかを調節するだけで正常化する場合もあります。)

医者が安易に「治らない」という宣言をするとき、また薬や手術しか治す方法がないというときに、前提条件に入っていないのが、誰もが持つ自然治癒力です。免疫力をはじめ、自然治癒力には個人差がありますが、誰しもその力を栄養補給や運動で強化することはできるのです。

細胞構築に使われるタンパク質は「良質タンパク」であることが必要です。

良質タンパクとはプロテインスコア100やアミノ酸スコア100の、人体に必要な9種類の必須アミノ酸が、人体が求めるのと同じ比率で含まれているタンパク質のことです。(FAO・WHOなどによって2007年に発表された評価基準が最新で、すべての不可欠アミノ酸が基準値を超えていると100、不足しているものは、パーセンテージの値で表します。)

体が必要とする比率からはみだしたタンパク質(アミノ酸)は、たとえば巻きずしの端ではみ出した具が切り落とされるように、腎臓経由で排出されてしまうわけです。

三石先生は、良質タンパク100点満点の日常食品は卵しかないといいましたが、今では肉や魚、豆類、穀類などスコアが低い食品でも組み合わせて食べる場合のスコアが重視されているようです。

良質タンパクは乾燥重量で体重の1000分の1、つまり体重50kgの人なら、最低50gの良質タンパクが毎日必要です。

ちなみに卵で良質タンパクを補給するのが一番簡単なのですが、卵1個のタンパク質量は6~7g程度なので、50gの良質タンパクを卵だけで摂るには8個ぐらい食べなければいけません。(肉や魚でもタンパク質量だけを乾燥重量で計算すると、食べるには大変な量になります。)

卵というと、コレステロールを心配する人が多いと思いますが、その心配はありません。(コレステロール悪玉説の問題点は別途とりあげます。)「医学常識はウソだらけ」に面白いエピソードが乗っているので、三石先生の言葉をそのまま引用します。
"…実は、私のこの話を知った国立栄養研究所の研究員たちが自ら人体実験を行ったことがある。彼らにしてみれば「卵はコレステロールの大敵」というジョウシキを証明したかったのかもしれない。何人かの研究員が1日に10個の卵を摂り、1ヶ月後、2ヶ月後に血液検査をしてみたのだが、コレステロールの値はまるで上がってなかったのである。…”
好みの問題だけでいうなら、私は卵8個なら毎日でも食べられる気がしますが、経済的に大変です。それに、バタリーケージの酷さを知ってからは、平飼い鶏の有精卵を買っているので10個500円もします(´・д・`)

倫理的な話を脇においても、現実問題として卵でさえ8個となると、ふつうの食事だけで良質タンパクを摂る、それも細胞修復を意識して摂るのは大変になります。ということで、次善の策がアミノ酸スコア100のプロテイン・パウダーを料理やドリンクに使うということ。

具体的にどんなサプリ・食品を買っているか、よく訊かれるようになったので、ご紹介します。

植物性なら大豆プロテイン、動物性なら牛乳に含まれるホエイのプロテインがメジャーです。(バタリーケージの鶏のことを言うなら、乳牛の飼育も同様に酷いので、植物性プロテインでなんとかなればとは思いますが。)

前の記事にも掲載しましたが、大豆プロテインでコスパがよく、飲みやすいのがこちら。BODYWINGの製品。肉食をやめるとかなり助かる一品です。

大豆プロテイン 3kg 無添加 大豆プロテインシリーズ

1袋だと2000円を超えるので、気に入ったら3袋まとめ買いがオススメです。
水でもお湯でもおいしく頂けるし、ポテトサラダやシチューにも混ぜこめます。こうした粉類は片栗粉と同じで、スープとして飲むときは、先に水で溶いておかないとダマだらけになります。

私はどっさりカットわかめを入れて、玉ねぎスープの素を入れてポタージュみたいにして頂いています。

冷たいドリンクなどにバニラ味やココア味のプロテインが欲しい時は、ホエイパウダーのほうが美味しく飲めます。

ザバス ホエイプロテイン100 バニラ味【50食分】 1,050g

ホエイパウダーはドラッグストアのスポーツドリンクやシェーカーと一緒に、いろんなサイズで売っているので安値から試せますが、習慣化したらアマゾンの定期おトク便を使うと、割引価格からさらに10%安くなります。(このザバス ホエイプロテイン1,050gの場合、6,474円が定期おトク便で3,624円。送料無料です。)


そして、ジムに行くときなど、自分でビタミン水を作る余裕がないときに、頓服(?)として飲んでいるのが、VAAM。ヴァームウォーター。必須アミノ酸がすべて入っているドリンクはこれしかみつかりません。実際、疲労回復が驚くほど早く、しかも一気に飲んでもなぜかトイレが近くならない。

ヴァームウォーター 500mL×24本


消費増税以来高くなりました。以前はクリアアップル味でも1本90円以下でみつかったんです。自販機なら150円。スーパーよりもホームセンターやドラッグストアでよく見かけます。香料やスクラロースなどが含まれているので、常飲はしたくないですが、ときどき携帯すると便利です。










大人になると、細胞分裂の速度が落ちて成長がとまりますが、子どものときに成長に貢献した成長ホルモンは、こんどは細胞修復のために働くようになります。成長ホルモンが活動するのは寝ている間なので、同じ量を摂るなら、夜のほうが効果的だともいいます。

ビタミンCを意識するときには、自動的に良質タンパクを補う習慣をつけると、放射能防御だけでなく、疲労回復やアンチエイジングにも役立ちます。十分な量が補給されていると、かなり短期間で、髪や肌のハリに変化が出ます。


タンパク質(プロテイン)については、メグビー分子栄養学講座 栄養学編も参考にしてください。予算に余裕がある人は、メグビーの栄養士さんに電話かメールで相談して、メグビー製品を購入されるのもいいかもしれません。





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