2013年4月21日日曜日

三井温熱療法で知った体じゅうの冷え


所用で東京に行ったついでに、浅草にある三井温熱の東京サロンで注熱治療を受けてきました。



三井温熱療法というのは、60歳で教職を退いてから3年かけて鍼灸や指圧の学校に通い「あんま」となった三井と女子(みついとめこ)先生が開発した治療法。シャワーのような形をした温熱器で背骨を中心に体に遠赤外線の熱刺激を与えます。

免疫学の安保徹先生や刺絡療法を行う福田稔先生がそうであったように、三井先生も、ほとんどの病気はストレスと冷えが自律神経の乱れを起こすことが原因と考えました。自律神経や血行に影響する温熱やリラックスの効果は、全身に運ばれる栄養の効果を考えるときにも無視できないので、今回は体験談としてとりあげます。

このシンプルな温熱治療器が冷えやコリだけでなく、ガンを含む多くの病気を治してきたという驚くべき経緯があるのですが、統合医学医師の会の講演会で前田華郎先生が紹介されています。

前田先生は、横浜でマイクロ波の波動共鳴を使って、より効率的に難病患者を治療されていますが、ご自身が前立腺がんにかかったときには未だ共鳴医学の事を知りませんでした。そこで、既に面識のあった三井先生の温熱治療器を購入してガンを治したそうです。(その後、念のため開腹手術したときに出てきたガン細胞はほとんど死んでいたとか。)

この経験から、前田先生は色んな病気のセルフケアのために、遠方の患者さんや講演会の聴衆に、三井温熱治療器を勧めています。

このタイプの温熱治療器は7~8万円とちょっと高価ですが、例えば保険を使っても百万円以上の治療費がかかる難病の予防や早期治療ができると確信が持てれば購入する価値はあるかもしれません。(特許が切れて需要が増えると遥かに安くなるとは思いますが。)

私の場合、昨秋から半年たっても完治しない妙な気管支炎と、内部被曝の影響と思われる軽い鼻血が気になるので購入。体にとりこんだ放射性物質が熱で排出できる場合があるとも考え購入しました。
http://ameblo.jp/chihointokyo/entry-11505087146.html

温熱器で設定できる温度は熱刺激に効果が認められている45℃以上の5段階で、45℃、55℃、60℃、65℃、70℃。

背骨からスタートして2~3秒ずつ骨や筋肉に軽く押し当てていきます。健康な箇所は温熱をあてると気持ちいい熱さ、問題がある箇所は、ギャーとかアチチという焼け火箸を当てたような熱さを感じます。我慢は禁物なのですぐ離しますが、周辺を温めたりしながら続けます。

毎日繰り返し注熱して体を温めているうちに治ってくると、激しい熱さがとれて、気持ちいい熱さになるそうです。

私の場合、55℃や60℃をよく使いますが、背骨や肩だけでなく、胸腺や甲状腺などあまりに全身あちこち「ギャー」という熱さなので、使い方を間違っているのではないかと思い、プロに診てもらおうと思ってサロンに行ったのでした。

結果、なんと全身冷えまくりであちこち滅茶苦茶硬かったのです…。三井温熱サロンではプロ用の86℃設定の温熱器で、肌表面に小さな円を描くよう感じで、すばやくなでるように注熱していきます。

なでているだけなのに、やはり火箸を当てられたような「アチチッ」で飛び上がりそうになることの連続でした。つまり私の体には悪いところがたくさんあるわけです。

衣類、寝具、カイロで冷え予防は徹底しているつもりでした。ジムで筋肉をつけてからは代謝はいいし、ヨガやピラティスではストレッチによるリラックスとのバランスもいいし、食事とサプリで良質タンパク、ビタミン、ミネラルは摂っているし、以前悩まされた便秘もほとんどない。内部被曝で呼吸器が多少やられてたとしてもなぜ冷えがそんなに…。

ここで思い出しました。生理痛がひどかった頃、鎮痛剤は必ず飲んでいました。月に1、2日といえども20年以上。カゼをたまにひくと、すぐ風邪薬を飲んでいました。これら消炎鎮痛剤は極度に体を冷やす薬です。喉の腫れがひどいと抗生物質まで処方してもらっていました。当然、免疫力は低下します。

そして、いま睡眠導入剤デパスの減薬中です。熟睡をサポートしてくれる睡眠剤ですが、これも長期で体を冷やします。昨年までは半減期がもっと長いユーロジンも一緒に15年ぐらい毎晩服用していました。

天然成分の栄養剤に切り替えるべく、5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)メラトニンなどの体内に存在する物質のサプリを摂っていますが、一方でデパス1mgを半分の0.5mgにしようとする段階で手間どっています。

しかも、震災直後まで住んでいたマンションでは浴槽に問題が多く、5年くらいの間、ほとんど毎日シャワーでした。お風呂でも長湯は苦手です。

三井温熱サロンの治療師さん曰く、「毎日自分でもやったほうがいいですよ。こんなに全身あちこち硬くて冷たいと眠れないですよ。」

なるほど、長期で体が冷える薬の服用を行ない、副交感神経が十分に働かないことが大きな原因で、眠りの問題が解決できていないのだと思いました。

サロンを出た後は、前夜の夜行バスでの寝不足がウソのように体が軽く楽になっていましたが、その夜以降もやはり自分の温熱器を当てると、肩や背中、甲状腺、胸腺、そして腎臓のあたりなど「アチチ」の連続です。

寝つきが悪くなった人でも、軽度であれば、ビタミンB群の補給だけで治るといいます。睡眠や体温調整に関与するセロトニンという脳内合成されるアミノ酸の働きを取り戻せます。また、そのままセロトニン生成に直結する5-HTPというハーブを摂取すると、より効果的に不眠解消に効果があることがわかっています。

ビタミンB群はアミノ酸が神経伝達物質として生成されるときの化学反応に必要とされるので、タンパク質やアミノ酸が十分存在し、機能しているときはビタミンの補給だけで済むわけです。

(ちなみに、不眠に効果がある物質は、そのまま抗不安、抗ウツの効果があるものが多いです。そして寝不足が引き起こす免疫力低下も予防できます。)

眠りのために、副交感神経が優位な状態を求め、そのために必要な栄養をたくさん摂っても、肝心な箇所の血流が悪くて冷えたままだと、眠りたい時間になっても交感神経が優位なままで眠れません。

薬は人体が本来持っている機能を抑制して代理として自らが働いてしまうので、機能が抑制されたままの細胞周辺の血流が滞ってしまうと考えることもできます。これが長期間繰り返されたために、私の体は運動やサプリを含む飲食では簡単に戻らないほど、あちこちが冷えてしまったようです。

さらなる減薬(そして最終的な断薬)と栄養の補給でも副交感神経を正常な状態に戻すことも可能かもしれませんが、やはり並行して体を温めることは重要だと思いました。

もともとお風呂が好きな人は、お湯に浸かる回数や時間を増やすだけでも治癒の効果がアップするはずですが、そこまで風呂好きな人であれば、すでに免疫力が高く、副交感神経が十分機能しているかもしれません。濃いコーヒーを夜に何倍飲んでも、睡眠は全く影響されないという知人がいましたが、無類のお風呂好きで、最低30分は湯船の中という人でした。

三井温熱器は、2~3秒ずつピンポイントで動かすだけなのに、60分タイマーの半分が過ぎる頃にはお風呂上りのように体の芯からポカポカしていることが多いです。

★この記事はメールマガジン、栄養で被ばく・ガン・ウツと闘う「アンチエイジング」でも配信しました。


三井温熱治療器II
【使いやすくなって新登場!医療機器の温熱療法器】

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