2013年2月25日月曜日

コラーゲンをつくるにもビタミンCが要る

NHKの長寿番組、「ためしてガッテン」ってすごいと思いませんか?お金を払って診てもらう医者でも教えてくれないような健康や人体に関する最新情報を、継続的にわかりやすい模型を使って説明してくれる。

しばしば、「これはガッテンチームが世界初で解明したんです!」というような実験結果も登場。NHKという放送局の信頼度と威信をバックに。(しばし、原発関連の御用報道は忘れましょう。)

体に悪さをするフリーラジカルなどの「活性酸素」や、それを退治する「抗酸化物質」、マクロファージという生物学用語なども可愛いキャラと共にしばしば登場。「免疫力アップ」という言葉も頻出していると思います。

なぜにテレビのお笑い(?)科学番組でこれだけのことをやっていて、一般人どころか、ときおり専門家さえ詳しく知らないことが出てくるんだ、と思ったことありませんか?

ガッテン隊が読んでないわけがない、ここが主たるソースだろう、と思えるのが、物理学者の三石巌氏が遺した「分子栄養学」です。分子栄養学は科学界の巨星、ライナス・ポーリング博士にもつながる分子生物学をベースにしており、DNAによる個人差まで考慮します。

心療内科に行く前に食事を変えなさい」などのベストセラー本を発行している医師らも、大抵、著書のどこかでポーリング博士の名を出しているので、日本で1960年代から数多くの著書を発行したり、講演会を行なってきた三石先生の影響を受けていないとは思えないのです。

今では、ほぼすべての疾病の原因が活性酸素による酸化ストレスであり、改善のためには抗酸化物質を摂ることが必要だとわかってきました。が、医大でそれを教わっていない医師が今でも多いし、栄養学や生物学は古典のほうもまず履修していないし、医者になってからは製薬業界の情報に頼るので、この最重要な栄養のことを飛ばして薬物処方・投与となってしまいます。根本治療にはならないし、病気にならない体づくりにもなりません。


 三石巌先生とライナス・ポーリング博士



私が三石先生を特に信頼するようになったのは、第一にポーリング博士にも認められる理論を確立されていること、そして、科学雑誌に記事を書いていた影響で、教え子の研究者や著名な研究者・医師らからも学ぶ機会が多く、科学全般において、95歳で亡くなるまで現役の研究者として自分や周りの人の健康を通じて自論を実証されてきたことなどが理由です。

三石先生の本には興味深いエピソードがたくさん出てくるのですが、ここではコラーゲンとビタミンCの関係について抜粋・編集してみます。

[「成人病は予防できる」p13~抜粋・要約・編集ここから]
東京都の狛江市にある東京多摩病院で院長の松家豊(まつかゆたか)博士(全国病院長会の副会長経験者)から、1984年の8月に発行された医学専門誌が、三石先生の家に送られてきたそうです。そこに、松家博士の論文がのっていて、三石巌の名前が出てきました。そこで、三石先生が松家博士に電話されたことから交流が生まれました。

松家博士が、気力体力の衰えを認めざるを得なくなっていたころのある日、気をとりなおして、新宿の紀伊国屋書店に足を運び、健康関係の本を片っ端から開かれたときに、三石先生の「ビタミンC健康法」に出会ったそうです。

博士がこの本に惹かれたのは、コラーゲンについて書かれているのをみたからですが、博士は結核専門の医学者でコラーゲンについて豊富な知識を持っていました。その知識を興奮させるものが三石先生の本にあったといいます。

コラーゲンはタンパク質の一種で、人体をつくるコラーゲンには5種類あります。その量を全部合わせると全タンパク質の3分の1になり、人体をつくる主要なタンパク質です。血管壁、骨、皮膚、腱、軟骨などに存在します。これらを煮るとゼラチンがとれますが、これはコラーゲンが形をかえたものなのです。

コラーゲンの分子は3本の細い糸を寄り合わせた形をしています。この3本の糸がうまく絡み合うためにはそれぞれが適当にコイル状にまがっていなkればなりません。そして、ここにビタミンCがないと、その形がとれず、その結合組織が破れやすくなってしまうのです。

このビタミンCの役割を説明した三石先生の本をみて、松家博士ははじめてコラーゲンづくりにビタミンCが大きな役割をもつことを知ったのです。

博士は貪るように三石先生の本を読んでビタミンCの価値を知り、さっそくご自身でためされました。どこからともなく気力がでて「おれはまだおしまいではない」という気分がわいてきたそうです。

博士は「ビタミンC健康法」を40冊ほど買って、それを知友に送りましたが、礼状をよこしたのは素人ばかりで、医師は申し合わたようにうんともすんとも言ってこなかったそうです。博士はそれ以来、医師に対して厳しい見方をされています。

東京多摩病院では、博士はビタミンCをくわえました。医師には相談せずに調理に使ったのです。ビタミンCは学名を「アスコルビン酸」といい、すっぱい味なので、それを酢の物に混ぜるようになりました。

結果はみごとでした。まず「夜間譫妄」がほとんどなくなりました。人が寝静まったころに起きだして、どなったり壁を叩いたりしてまわる「寝ぼけ」のことですが、高齢者が多かった同病院ではこれが毎晩5、6例はあったそうです。それがビタミンCの投与をはじめてから1か月に1例ほどに減ったといいます。

また、床ずれが軽減してよくなった例も続出。入院患者がカゼをひいて、そのために死ぬ人が毎冬かならず何例かあったのに、ビタミンCの投与以来なくなったそうです。

松家博士はこのような経験を積み重ねて「日本医事新報」に報告しました。床ずれがよくなるまでの経過を記録したカラー写真も入れて。

夜間譫妄も床ずれも今日の医学ではどうにもならない症状だそうです。このことは、これらの症状に投与する薬が健康保険にない、ということを意味しているのでしょう。

松家博士は、健康保険制度は不勉強な臨床医をつくったといいますが、三石先生にもよくわかるとのこと。
[抜粋・要約・編集ここまで]

動けない患者の床ずれ防止のためには、今でも2時間おきぐらいに看護師や介護士が複数名やってきて、患者の体位交換しますが、皮膚組織のコラーゲンの結合を強くしなやかにするためにビタミンCを与える医師はほとんどいないのではないでしょうか。

ともあれ、物理学者ならではの発想でで立ち上げられた分子栄養学を、三石先生は著書や講演、対談などで素人にもできるだけわかりやすく解説しています。

絵図をまじえて栄養やDNAベースでみた人体についてとことん説明されていて、ワクワクします。これまでも、サプリの口コミ情報や自分の体験談を別ブログでも書いてきましたが、体内に入った物質が、DNAにどうはたらきかけるのかを論理的に説明できるものではないため、「個人差」の壁がありました。現代医学からの情報も多くが疫学という統計に頼っています。

三石理論では、メカニズムに言及するので、なぜ個人差があり、たとえば必要とされる栄養素の量、その個人差の度合い、つまり、人によってその差は数割なのか、数倍なのか、数十倍なのか、数百倍なのか、それはなぜなのか、なども考察されており、その根拠がでてきます。どうしても避けられない専門用語が高校の理科ぐらいは登場するため、固有名詞と数字が吹き飛んでしまうたびに読み返さなくてはいけませんが。

三石先生の研究を受け継いだ三石理論研究所(現所長は半田節子さん)や、分子栄養学に基づく健康栄養サプリを販売するメグビーのサイトは索引代わりに重宝するものの、サイト内検索ができない。そして、300冊も著書がある三石先生の情報をすべて網羅できない。ということで、自分用メモとして、記事にすると同時に、脳に叩き込んでいこうと思っています。


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